JAの活動:JA新組合長に聞く
【'24新組合長に聞く】JA兵庫南(兵庫県)野村隆幸組合長 学給用の有機米に挑戦(6/22就任)2024年7月9日
役員の改選期を迎え、全国のJAで新しい組合長が誕生している。折しも「基本法」(食料・農業・農村基本法)が25年ぶりに改正となり、これからの農業の方向が示されたが、具体的な施策はこれから。一方でJAグループは、今年10月の第30回JA全国大会を控え、いま組織協議が進んでいる。この重要な転換期に農業・JAについてどのようなビジョンをもってJAの運営に臨むか。6月22日に就任した兵庫県JA兵庫南の野村隆幸組合長に聞いた。
JA兵庫南(兵庫県)
野村隆幸組合長
昨年から有機米の生産に取り組んでいます。学校給食に有機米を取り入れる管内の稲美町と連携し、同町を重点モデルとして化学農薬、化学肥料を使わない米作を確立したいと考えています。そのためカントリーエレベーターから出るもみ殻の堆肥、製鉄所から発生する鋼滓(こうさい)を肥料や土壌改良に使うなど、地元資源を有効活用するとともにコストの低減にもつなげます。
農産物はなるべく地元の消費者に食べていただくことを基本に、管内に8カ所の直売所を設け、地産地消の目玉にしています。直売所の利用者は准組合員になり、農業の応援団として農業やJAを支えていただく、この流れをより強固にしようと思っています。
管内は大麦の生産が盛んです。国産への需要はあるのでもっと増やしたいが、気候変動の影響か、収穫期の雨に見舞われ収量が安定しません。一定の収入を補償し、麦作が継続できる仕組みを考えてほしい。JAの運営面では、特に女性が生き生きと働ける職場づくりをめざしています。女性の管理職も増やしたい。いまその具体策を準備しているところです。
重要な記事
最新の記事
-
(408)技術と文化・伝統の引継ぎ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月3日
-
令和6年秋の叙勲 加倉井豊邦元全厚連会長ら77人が受章(農水省関係)2024年11月3日
-
シンとんぼ(116) -改正食料・農業・農村基本法(2)-2024年11月2日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (33) 【防除学習帖】第272回2024年11月2日
-
農薬の正しい使い方(6)【今さら聞けない営農情報】第272回2024年11月2日
-
【25年産米】適正生産量683万tに懸念の声も(2)高米価でもリタイア?2024年11月1日
-
【25年産米】適正生産量683万tに懸念の声も(3)ギリギリ需給でいいか?2024年11月1日
-
【特殊報】「サツマイモ炭腐病」県内のサツマイモに初めて確認 鳥取県2024年11月1日
-
食と農の情報 若年層にはSNSや動画発信が有効 内閣府の世論調査で明らかに2024年11月1日
-
【注意報】野菜、花き類にチョウ目害虫 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年11月1日
-
だし・かつお節需要が高まる年末年始に向けて「徳用シリーズ」売れ筋2品を10%増量 マルトモ2024年11月1日
-
JA貯金 残高108兆2954億円 農林中金2024年11月1日
-
【田代洋一・協同の現場を歩く】 福島・JA会津よつば 産地強化で活路探る 中山間地域で〝生きる〟2024年11月1日
-
鳥インフル 米サウスカロライナ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年11月1日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年11月1日
-
鳥インフルエンザ 「危機感共有して発生予防を」小里農相2024年11月1日
-
兵庫県ご当地カレー&「午後の紅茶」キャンペーン実施 JAタウン2024年11月1日
-
「JA共済安全運転アプリ」提供開始 スマホではじめる安全運転2024年11月1日
-
子どもたちが丹精込めて作った「優結米」熊本「みのる食堂」で提供 JA全農2024年11月1日
-
たまごのゴールデンウィーク「幻の卵屋さん」各所で出店 日本たまごかけごはん研究所2024年11月1日