農業6次産業の市場規模1兆2102億円2013年4月24日
農水省は4月19日、平成23年度の6次産業化総合調査の結果を公表した。
この調査は、全国の農漁業経営体や農協・漁協などによる加工施設、直売所、観光農園、農家民宿、農家レストランなどの販売金額と従事者数を調べたもの。22年度から調査を開始した。
農業関連の年間総販売金額は1兆6368億円で前年に比べ1.1%減、従事者数は42万9200人で同7.5%増だった。販売金額が前年に比べて減ったのは、販売金額全体の5割を占める農産物直売所で、野菜の価格低下が顕著だったことなどが要因。
この販売金額のうち、およそ4分の3にあたる1兆2102億円が自家生産物など地場産の原料や商品の取り扱い分分であり、この金額を「6次産業の市場規模」だと試算している。
販売金額を業態別で見ると、直売所が7927億円で前年比3%減。このうち、87%にあたる6899億円がJAや生産者組織などによるもの。次いで加工施設が7801億円で、同0.2%増。このうち、65%にあたる5100億円がJAや生産者組織などによるものだった。
直売所と加工施設で全体の96%以上を占めており、次いで観光農園376億円、農家レストラン等263億円となっている。
業態別で地場産の使用割合が高いのは直売所で85%。一方、そのほかの業態はレストラン68%、加工施設62%、民宿61%とすべて7割以下だった。
漁業関連は販売金額1615億円で従事者数は1万8200人(22年度の調査データはない)だった。
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