【TPP】「ISDSは救済措置」政府は積極的2013年10月24日
10月24日の参議院予算委員会で甘利明TPP担当大臣はTPP交渉のなかで「ISDSについてはかなり収れんしつつある」と答弁した。
日本は24の投資協定でISDSを入れていることに触れ、甘利大臣は「投資をする側にとっては、当初、予測されていなかった新たな規制が突然入ってきたりすると、こんなはずじゃなかったということになるから、そこはきちんと入れていく必要がある」と述べた。
ただ、衆参農水委員会の「国家の主権を損なうようなISD条項には合意しないこと」とする決議は「ふまえている」と強調した。
さらに、交渉の中身は公開できないとしながらも「NAFTA(北米自由貿易協定)以降、米国は(ISDSの)濫訴防止条項を入れている」とし、交渉で「それぞれの国が納得していく国際ルールにしていく」と述べている。
◆「投資を保護するために有効な手段」
10月初めのTPPインドネシア(バリ)会合後、政府は自民党の会議などの場でTPP交渉の主要分野に関する解説と政府の姿勢を示す文書を配布している。ISDSについては「ある国でTPPが想定していない規制が発動されて投資家が損害を被るような場合、救済措置がないとTPPのルールが有名無実化するため、ルールの実効性を担保するための救済措置としてISDSがある」としている。
そのうえで「投資を保護するために有効な手段の一つとなるため、日本企業が安心して外国に進出できるというメリットを享受できる」としており、日本政府の積極的な姿勢が伺える。
(関連記事)
・政府・党一体で公約実現方針確立を 自民議連 (2013.10.17)
・【TPP】市場アクセス、国別交渉は進展なし(13.10.15)
・【TPP】11月中旬に党内意見を集約 自民党 (13.10.11)
・TPPで全国集会 3000人が現場の怒り訴える(2013.10.10)
・TPP対抗軸の構築を 協同組合学会がシンポ(2013.10.09)
・聖域確保は国民との約束 自民議連が決議 (2013.10.04)
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日