農業の景況DI低下 日本政策金融公庫2014年3月17日
日本政策金融公庫がこのほど発表した平成25年下半期の農業景況DI(※)によると、8年ぶりにプラス値となった24年から一転マイナス値となった。
農業全体の景況DIは▲1.4で、24年の13.2から14.6ポイントの低下。業種別では、肉用牛(8.3→20.5)、養豚(▲38.1→43.6)、採卵鶏(▲40.6→43.9)など一部の畜産業種の景況DIが大幅に改善した一方、稲作(北海道43.9→▲4.2、都府県36.2→▲10.2)、茶(▲12.8→▲44.8)など過半の業種では数値が低下した。
なお26年の見通しDIは、25年(▲1.4)から12.3ポイント低下し▲13.7となった。特に稲作(北海道▲4.2→▲57.3、都府県▲10.2→▲36.2)の低下が目立つ。
また、生産コストDIは、24年(▲50.7)から12.2ポイント低下し▲62.9となり、過去最低値の20年(▲63.5)に次ぐ低い値となった。各業種で低下しており、国際的な原油・穀物市況や円安により、燃料をはじめ飼料、肥料などのの生産資材費が高止まりしている影響とみられる。
◇
調査は26年1月に実施。スーパーL資金および農業改良資金の融資先で、アンケート調査に回答のあった6938件を集計した。
(※DI=動向指数とは、前年と比較して「良くなった」の構成比から「悪くなった」の構成比を差し引いたもの)
(関連記事)
・アグリフードEXPO大阪 商談件数が過去最多(2014.02.25)
・農業用ダム使った小水力発電事業に融資 公庫(2013.11.08)
・北群馬信金と提携 日本政策金融公庫(2013.10.29)
・北海道の2信金と業務提携 日本政策金融公庫(2013.10.17)
・入場者、商談数とも過去最高 アグリフードEXPO(2013.08.27)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(153)-改正食料・農業・農村基本法(39)-2025年8月2日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(70)【防除学習帖】第309回2025年8月2日
-
農薬の正しい使い方(43)【今さら聞けない営農情報】第309回2025年8月2日
-
「安定供給は1丁目1番地」 トランプ関税、農産物輸出でも懸念 JA全農が総代会2025年8月1日
-
地域共生は農協の本分 前北海道農協中央会会長・小野寺俊幸氏(1)【プレミアムトーク・人生一路】2025年8月1日
-
地域共生は農協の本分 前北海道農協中央会会長・小野寺俊幸氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年8月1日
-
米農家の所得支える制度必要 米価急落時には国は適切対応を 全農会長ら発言2025年8月1日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年8月1日
-
【注意報】県内各地のりんご園地でハダニ類が多発 岩手県2025年8月1日
-
【注意報】マンゴーハフクレタマバエ 八重山地域で多発のおそれ 沖縄県2025年8月1日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発に注意 石川県2025年8月1日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年8月1日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 静岡県2025年8月1日
-
【注意報】ネギアザミウマ 県下全域で多発に注意 富山県2025年8月1日
-
【注意報】キク、野菜、花き、果樹にタバコガ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年8月1日
-
【注意報】かんきつにミカンハダニ 県下全域で多発のおそれ 宮崎県2025年8月1日
-
【注意報】かんきつにチャノキイロアザミウマ 県内全域で多発のおそれ 静岡県2025年8月1日
-
水稲早期栽培 徳島、宮崎、鹿児島 前年比「やや上回る」7月15日現在2025年8月1日
-
渇水・高温対策本部を設置 水利施設管理強化事業の積極活用を指示 農水省2025年8月1日
-
全農 政府備蓄米 91%出荷済み 7月末2025年8月1日