企業の農地取得「選択肢増やすのが政治の役割」-小泉氏が容認論2016年2月17日
自民党の小泉進次郎農林部会長は、国家戦略特区で企業による農地取得を認める議論が出ていることについて「(農地を)持ちたいという会社があれば持つことができるような環境を整えるかどうか、つまり、選択肢を増やすか増やさないかの問題だ」と述べ、企業による農地取得を容認する考えを示した。2月16日の自民党の農林水産業骨太方針策定PT後に記者団に語った。
小泉氏は、自民党内にも企業の農地取得に慎重・反対論があるとしながらも「選択肢を増やすことは政治の役割のひとつ」と強調。この問題は企業に農地を所有させろという問題ではなく「株式会社のなかで(農地を)持ちたいという会社があれば持つことができるような環境を整えるかどうか、つまり、選択肢を増やすのか、増やさないのかというのがテーマだ」と指摘した。
企業が農地を所有できるよう、農業生産法人に対する企業出資比率を5割以上に引き上げる規制緩和を求めているのは、農業分野で国家戦略特区と指定されている兵庫県の養父市。
小泉氏は「この問題は養父市という国家戦略特区のなかでももっとも成功しもっとも熱意あるところが、地方創生や自分たちのまちの未来を農業に賭けたということ」との認識も示し「農業だけじゃなく実は地方創生とか、大きな要素も絡む。そういったものも含め最終的な判断がされるのではないか」と述べた。
地方創生政策の手段という位置づけで、企業の農地取得が国家戦略特区を皮切りに議論される可能性がある。
(写真)記者の質問に答える小泉進次郎農林部会長
(関連記事)
・農機価格、為替変動や農業特性など強調-自民部会で(16.02.17)
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日