サツマイモで油溶性リポフェノール実用化へ サティス製薬2018年6月14日
(株)サティス製薬(本社=埼玉県吉川市)は国産サツマイモから油溶性抗酸化成分「植物リポフェノール」の実用化に目途をつけた。脂質(リポ)とポリフェノールの複合体で、化粧品、食品成分としてアンチエイジング効果が期待できるという。
抗酸化作用で注目されているポリフェノールは、一般に水溶性を示すが、機能性を高めるためには油溶性成分が重要な役目を果たす。しかしこれまで、天然由来の油溶性ポリフェノールに関する研究報告はほとんどなかった。
アントシアニンやポリフェノールを豊富に含むサツマイモの塊根は栄養貯蔵のための重要組織であり、高湿度にさらされると表皮下に薄いコルク層を形成して病害抵抗性を高めることが知られている。
その関与成分のひとつとしてリポフェノールの存在が報告されている。しかしその量は極めて微量のため、実用化に至っていない。サティス製薬は、塊根全体にコルク層形成能力を引き出す技術を開発し、「植物リポフェノール」の実用化に成功した。
同社は「長い食経験のあるサツマイモから実用化に、世界ではじめて成功した。高い油溶性を活かしたオイル製剤などを化粧品OEM事業のオリジナル原料として顧客に提案したい」としている。
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