もと畜費増などで肉用牛の生産費増加 農水省統計2018年12月7日
農水省は平成29年度肉用牛生産費を12月4日公表した。
29年度の肉用牛1頭当たりの資本利子・地代全額算入生産費(全算入生産費)は、もと畜費の増加などにより増加した。
▽子牛=繁殖めす牛を飼養し、肉専用種の子牛を販売する経営での子牛1頭当たり全算入生産費は62万8773円で前年より4.0%増えた。飼料価格の上昇により、飼料費が増加したことなどが要因。繁殖めす牛1頭当たりの評価額は前年比6.0%増の51万4342円。子牛一頭当たりの販売価格は75万4495円で前年度より3.8%減少した。
▽去勢若齢肥育牛=肉専用種の去勢若齢肥育和牛を肥育し販売する経営の1頭当たり全算入生産費は前年比9.3%増の125万3930円。もと牛の価格上昇によりもと畜費が増加したことなどが要因。生体100kgあたりの全算入生産費は16万302円で、前年比8.8%増。
▽乳用おす育成牛=乳用種のおす子牛を育成・販売する経営の1頭当たり全算入生産費は前年比0.1%増の21万4738円。もと牛の価格上昇によりもと畜費の増加などが要因。
▽乳用おす肥育牛=乳用種のおす牛を肥育・販売する経営の1頭当たり全算入生産費は前年比5.2%増の53万1513円。もと牛の価格上昇により、もと畜費が増加したことによる。生体100kgあたり全算入生産費は6万8500円で、前年比4.4%増となった。
▽交雑種育成牛= 交雑種の子牛を育成し販売する経営の1頭当たりの全算入生産費は前年比10.8%増の37万1457円。もと牛の価格上昇により、もと畜費が増加したことなどが要因。
▽交雑種肥育牛=交雑種の牛を肥育し販売する経営の1頭当たりの全算入生産費は前年比6.4%増の81万8456円。もと牛価格の上昇により、もと畜費が増加したことなどによる。生体100kgあたり全算入生産費は9万9014円で、前年より4.7%増加した。
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