人事2024 左バナー 
左カラム_シリーズ_防除学習帖
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
左カラム:JCA160_86
ヘッダー:FMC221007SP
JA全中中央①PC
JA全中中央SP

畜産の環境負荷 実際は4割減2018年4月19日

一覧へ

・温室ガス排出係数、新基準へ

 農研機構をはじめとする5つの共同研究機関は、豚や牛の尿汚水処理で発生する温室効果ガス(一酸化二窒素とメタン)の実測にもとづき、汚水に含まれる窒素と有機物1gから排出される温室効果ガスの量を示す一酸化二窒素排出係数とメタン排出係数を算出し直した。

nous1804190304.jpg わが国の畜産由来の温室効果ガス排出量は、農業から排出される全体量の41%を占めるとされており、より環境負荷の少ない家畜生産体系の開発が求められている。一部では「日本の畜産は温室効果ガスを出しっぱなしではないか」との批判も生じているが、現在の排出量は、実験室内データで算出した排出係数を使って推定されていて、実際の値とのかい離が懸念され、そうした批判をかわすためにも、現場の発生量の正確な把握が必要だった。


nous1804190303.jpg そこで機構は、豚と牛の生産現場から発生する排せつ物由来の温室効果ガスのうち、その多くを占める「尿汚水の浄化処理に由来する温室効果ガス」の排出係数を、家畜生産施設(豚5か所と乳牛1か所)に設置した実用規模の尿汚水浄化処理施設で、その排出量や汚水中の有機物濃度、窒素濃度などを実測した(図1図2)。 この実測には岡山県農林水産総合センター畜産研究所、千葉県畜産総合研究センター、佐賀県畜産試験場、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが参加した。その結果、現行では一酸化二窒素の排出係数が過大に見積もられていることが判明した。さらに最新の排出係数を用いると、豚と牛の尿汚水処理に伴う温室効果ガス排出量は従来、年間約150万tとされていたものが41%減の90万t程度に収まることが分かった。

nous1804190302.jpg

nous1804190301.jpg 今回算出した一酸化二窒素とメタンの排出係数は「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」に採用される予定で、今後わが国の養豚や乳用牛、肉用牛生産がもたらす環境影響評価の算定に使われる。機構によると、今回算定した温室効果ガスの排出係数は「現状を正確に示す値として、より環境負荷の少ない家畜生産体系の開発に役立つ」と話している。

*日本国温室効果ガスインベントリ報告書とは、国連気候変動枠組条約にもとづき、自国の温室効果ガスの排出と吸収の目録(インベントリ)を義務として報告するもので、わが国は毎年4月に最新の報告書を提出している。

 

(関連記事)
稲作の拠点をフィリピンに新設 BASF(17.12.08)
稲の直播栽培促進で提携 IRRIとBASF(17.12.06)
資源作物「エリアンサス」で世界初の燃料の地域自給(17.09.14)
農業分野の温室効果ガス排出削減でシンポ(17.08.09)
自由貿易で高い競争力【デンマーク】(17.02.22)
低蛋白質飼料で窒素濃度65%に減(17.02.10)

重要な記事

ナガセサンバイオ右上長方形SP 20230619

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る