【病害虫発生情報】トビイロウンカ、注意報後も「坪枯れ」など被害拡大 長崎県2020年9月15日
長崎県病害虫防除所は9月11日、トビイロウンカに対する8月28日付注意報(第9号)後も現場の防除指導が徹底されていないとみて、再度防除の徹底を要請した。天候不順で適期に防除できなかったり、実施しても効果が不十分だったりするほ場で今後被害が拡大するとみて注意を促した。
注意報後の巡回調査で県央や県北、壱岐地域でトビイロウンカの多発が認められ、発生ほ場率は73.0%と平年(56.5%)より高く、多かった昨年よりもやや高かった。
坪枯れは例年より早い8月下旬から見られており、普通期早植えのほ場で多い傾向にあるという。
福岡管区気象台が9月10日に発表した向こう1カ月予報では、本虫の発生に好条件となる平年より高い気温などが見込まれているため、それら気象情報などを添えて改めて指導の徹底を求めたもの。
そこで示された防除対策によると、9月中旬に株当たり成虫・老齢幼虫を5頭以上認めた場合は早急な防除を行うこととし、防除を行ったほ場でも、その後の発生状況に十分注意して、防除効果を確かめたり必要に応じて追加防除を行ったりするなどとしている。
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