西洋なし 収穫量大幅減 雪害と夏の少雨で 2021(令和3)年産2022年4月15日
農林水産省は2021(令和3)年産の西洋なし、かき、くりの収穫量などを公表した。
西洋なしの結果樹面積は1400haで前年産にくらべて20ha(1%)減少した。
10a当たり収量は1540kgで前年産を410kg(21%)下回った。最大産地の山形県で冬季の雪害、4月の凍霜害で着果数が減ったことに加えて、夏季の少雨で果実の肥大が抑制されたことが原因。
収穫量は2万1500tで前年産にくらべて6200t、22%減となった。出荷量は1万8900tで同5600t、23%減となった。
西洋なしの収穫量は山形県が65%を占め、新潟県と青森県がそれぞれ8%となっている。3県で全国の約8割を占めている。
出荷量の減少で価格は上昇した。2020(令和2)年12月は1kg400円程度だったが、2021(令和3)年12月は同560円となった。
かきの結果樹面積は1万8100haで前年産に比べ400ha(2%)減少した。10a当たりの収量は1040kgで前年産並み。収穫量は18万7900tで前年産にくらべ5300t(3%)の減。
出荷量は16万2300tで同3600t(2%)減少した。
都道府県別の収穫量割合は、和歌山県21%、奈良県15%、福岡県8%、岐阜県7%、長野県5%となっており、この5県で全国の約6割を占めている。
くりの結果樹面積は1万6800haで前年産に比べ600ha(3%)減少した。農水省によると、高齢化による労働力不足で廃園などが要因だという。
10a当たりの収量は93kgで前年産を4kg(4%)下回った。収穫量は1万5700tで同1200t(7%)減。出荷量は1万2800tで同800t(6%)減少した。
都道府県別の収穫量割合は、茨城県24%、熊本県14%、愛媛県8%、岐阜県4%、埼玉県4%でこの5県で全国の5割を超えている。
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