食料安保と気候対応 バイオエコノミーの重要性確認 ベルリン農相会合2025年1月21日
1月18日、ドイツのベルリンで62か国が参加してベルリン農相会合が開かれ、滝波農林水産副大臣が出席した。
ベルリン農相会合
ベルリン農相会合は食料や農業に関する喫緊の課題を議論するため、ドイツ食料・農業省が例年1月下旬に主催する世界最大級の農相会合で2009年から毎年開催され、今年で17回目となった。
今年のテーマは「持続可能なバイオエコノミーの醸成」。
滝波副大臣は、バイオマス活用について日本は地域資源の活用促進による農山漁村の活性化や、地球温暖化防止への貢献を内容とする計画を実施していることや、農業生産ではバイオマス由来のプラスチック利用を促進し、化石燃料由来のプラスチック使用の削減につなげていることなどを紹介し、地域のバイオエコノミーを推進することで地域や地元のサプライチェーンを多角化することにつながるとした。
また、バイオマスエコノミーは非常に幅広い概念であり、「万能の解決策はない」との考えに基づき、各地域での課題や特徴に応じて最適な活用方策を模索することが重要と強調した。
会合ではコミュニケが採択された。コミュニケでは持続可能なバイオエコノミー促進のために、国内生産と国際・地域・地元の貿易と十分機能する市場が果たす重要な役割を強調し、バイオエコノミーと資源循環との結びつきが農業の収益性を向上させることなどを指摘した。
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