岡山県吉備中央町と農業連携協定 生産地と消費地の新たな連携創出へ 大阪府泉大津市2025年12月19日
大阪府泉大津市と岡山県吉備中央町は12月17日、「農業を通じた連携による持続可能なまちづくり」など4項目にわたる農業連携協定を締結した。
泉大津市の南出賢一市長(左)と吉備中央町の山本雅則町長
泉大津市では、「市民の健康増進」と「食料危機への備え」の観点から、日本人の主食であり栄養価やカロリー貢献度が高い米(食糧)を国内の農業の持続的発展に寄与する形で安定的に確保していくため、2023年3月に「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」を策定。同構想の実現に向け、農業連携先となる自治体を募集したところ、「持続可能な農業の推進」という点において、同町の農業振興の方向性が一致したことから協定締結に至った。
吉備中央町では、ふるさと納税の返礼品に関する制度見直しの影響を受け、主力産品である米の新たな"出口"の創出が課題となっており、泉大津市が安定的な供給先となることで、両者にとって安心できる関係性を築くことができる。
また、同町は災害リスクが少ない地域としても知られており、地盤運動が少ない安定した「準平原」に位置する。地盤は深さ約20kmまで一枚岩となっており、活断層が存在しないため、直下型地震の心配がほとんどない。そのため、今後想定されている「南海トラフ巨大地震」など大規模災害時にも、安定した食糧供給拠点となる可能性がある。
今回の連携では、同町ならではの高原地帯の冷涼な気候と清らかな水に育まれた米を、泉大津市で活用するところからスタート。将来的には、米以外の農作物での連携や、農業体験等による関係人口を増加させる取組みなど、吉備中央町との「食と農」を通じた持続的な関係性の構築をめざす。
◎農業連携協定における連携取組事項
①農業を通じた連携による持続可能なまちづくりに関すること
②環境保全型農業の実現に関すること
③資源循環型農業の実現に関すること
④農業を通じた連携による交流・関係人口の創出に関すること
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