非選択性除草剤「ザクサ液剤」の効果について大豆を栽培する農業生産組織に聞いた 北興化学工業2023年8月28日
新潟県新潟市で地域の大豆生産を請け負う「農事組合法人カメヨコ」は五十嵐和彦さんが代表を務め大豆60haを作付けしている。
同法人で作業部長を務め、大豆栽培でザクサ液剤を10年近く使用している坂井勝之さんと田村直紀さんに、その使い勝手や効果について話を聞いた。
「ザクサ液剤」は北興化学工業株式会社から紹介された。特徴は、①非選択性の茎葉処理除草剤②有効成分は自然界に存在するアミノ酸由来で土壌分解も速く、人畜及び環境に対する安全性が高い③大豆の播種前、畦間や水稲畦畔にも使用できる④難防除雑草のスギナやグリホサート抵抗性の雑草に対しても効果を示す⑤耐雨性に優れており、夏場のゲリラ豪雨や夕立にも強い除草剤であり、雑草防除で欠かせない剤となっている。
左:田村直紀さん 右:坂井勝之さん
「農事組合法人カメヨコ」ではザクサ液剤を大豆の播種前、畦間、畦畔などの除草作業で使用している。
ザクサ液剤を選択した決め手として、二人は「スギナをはじめ、様々な雑草を枯らすことができる。大豆の生育期には、必ず雑草が再発生して対応に迫られる。そこでザクサ液剤の出番。畦間処理をすると厄介な雑草であるホソアオゲイトウ、イヌタデ、ツユクサ、アサガオ類をしっかりと枯らしている。グリホサート系の除草剤と違って、大豆に飛散してもかかった部分だけで影響が少なくリスクも少ない」と話し、「さらに耐雨性が高いところも良い。大豆畦畔にザクサ液剤を処理後、夕立で大雨が降ることがある。翌週、再散布が頭によぎる中、圃場に行ったところ、雑草が枯れておりザクサ液剤の耐雨性の高さを実感した」と続けた。
農事組合法人カメヨコの大豆圃場(左)、大豆圃場の畦間の様子
また、ザクサ液剤の規格別のハンドリングについて質問したところ、「作業するにあたっては5L規格がちょうどいい。カメヨコの構成員は除草剤を個々で持って、それぞれ動くため、大き過ぎる規格よりも、パッと持っていける5Lが扱いやすい」と話した。ザクサ液剤の人畜安全性と土壌分解の速さについては「食・環境の安全性を求める時代なので少しでも環境安全性・人畜安全性が高いものがよい。組織の中にも、口に入るものだからと安全性の高いザクサ液剤を好む人もいる」と語ってくれた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日