モンサント買収をEUが条件付承認 バイエル2018年3月28日
ドイツ・バイエル社は、3月21日にバイエル社による米国モンサント社の買収を、欧州委員会(EU)が条件付きで承認したと発表した。
EUの条件は
▽カノーラ、棉および大豆(アジア地域に限定される小規模な例外を除く)などの世界規模の畑作物種子事業
▽ハイブリッド小麦のためのR&Dプラットフォーム
▽世界規模の野菜種子事業
▽世界規模のグルホシネートアンモニウム事業および欧州における主として工業用地用のグリホサート含有除草剤を含むバイエルの事業の売却
▽モンサントの殺線虫剤NemaStrikeの世界規模の事業の売却
▽非選択性除草剤の分野における3つのバイエルの研究プロジェクトの移管、およびバイエルのデジタル農業ポートフォリオへのライセンス供与
を要求している。
これらについては、現在、BASF社が資産の買い手として想定されている。
バイエルCEOのヴェルナー・バウマンは「欧州委員会の承認を受けたことは、大きな成功であり、重要なマイルストーンです」と述べるとともに、「私たちは、モンサントと共に、世界中の生産者が、より持続可能な方法でより栄養価の高い食糧を生産し、消費者と環境の両方に利益をもたらすことを助けたいと考えています」と語っている。
バイエルによるモンサント買収については、今までに、ブラジルおよび中国を含む、実質的に約30の規制当局の半分以上から、承認を受けているが、バイエルとモンサントは、「2018年の第2四半期(4月-6月)中の取引クロージングを目指し、米国司法省を含む当局と緊密に取り組んでいるという。
(関連記事)
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