コーヒーごみから作る非化学肥料で町の緑化めざすプロジェクト 蔵前で始動2020年5月13日
珈琲豆焙煎業の縁の木(東京都台東区)と鶏舎向け事業の四国ケージ(愛媛県四国中央市)は5月11日、都内の台東区蔵前で、日々の生活や業務から出るコーヒーごみを活用して鶏糞特有の臭いを90%以上抑えた非化学肥料「+Coffee」を製造し、近郊の家庭や店舗、企業の緑化につなげるプロジェクトを始動。同時にプロジェクトの活動資金の募集をクラウドファンディング「READY FOR」で開始した。
コーヒーかすを用いた特殊肥料「コーヒーってすごいね」を
扱いやすいペレット状にした「+Coffee」
同プロジェクトは、住民や福祉作業所の協力も得て、地域で持続可能な循環を生み出そうとするもので、"アフターコロナ"の地域コミュニティのひとつのモデルとなることをめざしている。
全日本コーヒー協会の統計によると、日本人は1人あたり年間500杯のコーヒーを飲むというデータもあり、コーヒーは日本の生活に密着している。その一方、あまり知られていないのが、欠点豆や抽出かすなどの「コーヒーごみ」の行方。再利用が難しく一般的に可燃ごみとして廃棄されるが、保湿力が高いため、ごみの燃焼を妨げている。
そこで、4つの焙煎店と、20店舗以上のカフェがあるコーヒー密集地帯の蔵前で焙煎業を営む縁の木は、日々大量に生まれる抽出かすや欠点豆を、ごみ意外の形で活用できないかと検討してきた。
一方、四国ケージは、持続可能な畜産と農業を目指し、国の認定事業として、コーヒーかすを用いた特殊肥料「コーヒーってすごいね」を開発・販売。一般的な鶏糞肥料と比べて約30%臭いが少なく、家畜の排泄物の臭いに悩む畜産農家や、より広い用途で有機肥料を取り入れたいと考える農家から好評を得ている。
今回のクラウドファンディングでは、2021年4月までに、蔵前で回収したコーヒーごみをもとに「コーヒーってすごいね」の臭いをさらに抑え、手を汚さず扱いやすいペレット状にした「+Coffee」の製造・販売をめざす。試作段階ですでに一般的な鶏糞肥料と比べて90%以上の臭いをカットしており、商品化できれば、都市部や住宅地、集合住宅のベランダなど幅広い場面で、臭いを気にせずに緑のある暮らしを楽しむことができる。
また、同プロジェクトは、地域全体で持続可能な循環の創出をめざし、地域の事業者、学校との連携や障害者の継続的な仕事の創出と地域との接点づくりにも力を入れている。そのために、地元の福祉作業所「NPO法人つなぐ台東 第3福祉作業所」にコーヒーごみの回収と四国ケージへの発送を委託する予定。
これは、国連持続可能な開発目標(SDGs)の「ゴール17:パートナーシップで目標を達成しよう」にも通じるもの。同プロジェクトは、この他、「8: 働きがいも経済成長も」「9: 産業と技術革新の基盤をつくろう「11: 住み続けられるまちづくりを」「15: 陸の豊かさを守ろう」の4つのSDGsゴールを念頭に活動していく。

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