9月はコロナ下げ止まりでも回復鈍い 外食市場2020年10月28日
日本フードサービス協会は、9月の外食産業市場動向調査結果を公表した。外食全体の売り上げは前年比86.0%と前月より2ポイント上昇したが、新型コロナウイルス感染者数が下げ止まり感を強める中、依然として厳しい状況が続いている。
コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、特に月後半の4連休(シルバーウイーク)には一部で売り上げが前年並みまで回復。しかし、感染者数は下げ止まり企業の在宅勤務が続く中、特に繁華街・ビジネス街、ディナー時間帯、飲酒業態の営業が苦戦している。また、今年は前年より休日数が1日少なく、西日本が台風の影響を受けたことも回復が遅れた要因になったと分析している。
業態別ではファストフードが、テイクアウトとデリバリーの需要が堅調な洋風が牽引し、全体売り上げは95.5%となった。洋風はドライブスルーのテイクアウトやデリバリーの浸透などもあり、103.3%と好調を維持。和風は高単価品やセットメニュー等を投入するも繁華街・ビジネス街の客足が戻らず92.8%。麺類は昨年の好調と比べると、回復が緩やかで84.6%だった。持ち帰り米飯・回転寿司は回復基調にあるものの雨天の外出自粛が影響し94.0%にとどまった。その他ではアイスクリームは、昨年好調だったキャンペーンの反動もあり83.6%となった。
ファミリーレストランは月後半にかけて客足が緩やかに回復し、全体売り上げは80.3%となった。洋風、和風、焼肉は4連休に前年並みまで回復するところもあり、売り上げはそれぞれ75.7%、77.7%、91.7%と前月を上回った。中華は引き続きテイクアウト・デリバリー需要の支えもあり、91.3%と前月並みだった。
パブ・居酒屋は東京都による飲酒業態の営業時間短縮要請(15日まで)や、夜の時間帯の客足の停滞などから、業態全体の売り上げは51.1%。パブ・ビアホールは44.4%、居酒屋は52.8%と厳しい状況が続いている。
ディナーレストランはGo Toトラベルの旅行客など、立地によって集客の差がみられるものの、宴会需要ではなく小規模の会食を中心に少しづつ回復し、売り上げは71.3%となった。
喫茶は依然としてビジネス街立地での客足の戻りが弱く、売り上げは72.5%だった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(150)-改正食料・農業・農村基本法(36)-2025年7月12日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(67)【防除学習帖】第306回2025年7月12日
-
農薬の正しい使い方(40)【今さら聞けない営農情報】第306回2025年7月12日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 茨城県2025年7月11日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月11日
-
【注意報】果樹に大型カメムシ類 果実被害多発のおそれ 北海道2025年7月11日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 福島県2025年7月11日
-
【注意報】おうとう褐色せん孔病 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】出会いの大切さ確信 共済事業部門・全国共済農協連静岡県本部会長 鈴木政成氏2025年7月11日
-
【第46回農協人文化賞】農協運動 LAが原点 共済事業部門・千葉県・山武郡市農協常務 鈴木憲氏2025年7月11日
-
政府備蓄米 全農の出荷済数量 80%2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA加賀(石川) 道田肇氏(6/21就任) ふるさとの食と農を守る2025年7月11日
-
【'25新組合長に聞く】JA新みやぎ(宮城) 小野寺克己氏(6/27就任) 米価急落防ぐのは国の責任2025年7月11日
-
(443)矛盾撞着:ローカル食材のグローバル・ブランディング【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月11日
-
【2025国際協同組合年】協同組合の父 賀川豊彦とSDGs 連続シンポ第4回第二部2025年7月11日
-
米で5年間の事前契約を導入したJA常総ひかり 令和7年産米の10%強、集荷も前年比10%増に JA全農が視察会2025年7月11日
-
旬の味求め メロン直売所大盛況 JA鶴岡2025年7月11日
-
腐植酸苦土肥料「アヅミン」、JAタウンで家庭菜園向け小袋サイズを販売開始 デンカ2025年7月11日
-
農業・漁業の人手不足解消へ 夏休み「一次産業 おてつたび特集」開始2025年7月11日
-
政府備蓄米 全国のホームセンター「ムサシ」「ビバホーム」で12日から販売開始2025年7月11日