農産物など販促へ豪雨被災の直売所支援で応援キャンペーン開始 熊本県2020年11月19日
熊本県は11月18日、被災地支援として「令和2年7月豪雨被災直売所復興応援キャンペーン」を開始。インターネット通販を活用して、被災した直売所の農産物等を県外の消費者に販売する。

令和2年7月に発生した豪雨による農林水産被害額は約1019億円に上り、被災した人吉・球磨地域、芦北地域等の直営所では、店舗の被害や道路の寸断により客足が遠のき、農産物や加工品の売上が減少している。同キャンペーンでは、令和2年7月豪雨災害により直接被災または風評被害など間接的な被害を受けた直売所を対象に、楽天などインターネット通販サイト内の「くまもと風土」に、被災直売所復興応援キャンペーンのページを開設し、各直売所の農産物や加工品の詰合せセット(くまモンのエコバッグ付き)を販売する。
熊本県では、県南地域を中心に水田への土砂流入や冠水による農作物への被害、農地の法面崩壊、山腹崩壊などにより、約1019億円もの甚大な被害が発生。農業関係の被害では、水稲や葉たばこ等の土砂流入や冠水による農作物等の被害が9.7億円、農業用機械、農舎・畜舎、園芸施設等の損壊など農業施設の被害が96.1億円、農地への土砂流入・法面崩壊、農業用施設等の損壊など農地等の被害が405.5億円と合計で511.3億円に上る。
同県ではこれまで、被災した農林漁業者への支援として、農業に関する相談をワンストップで受ける窓口を開設し、農地・農業用施設復旧のための技術的支援、金融支援制度の創設など、多くの支援活動を行ってきた。今回の応援キャンペーンは県外の消費者への県産品の販売促進として実施。ECサイト「くまもと風土」でキャンペーン対象の農産物・加工品が購入できる。
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