コオロギ養殖事業に4000万円 諏訪信金・日本公庫から協調融資 クリケットファーム2022年10月4日
長野県でコオロギの養殖事業を展開する株式会社CricketFarm(クリケットファーム)は9月29日、諏訪信用金庫と日本政策金融公庫長野支店農林水産事業から4100万円の協調融資を受けることを発表した。
今回のクリケットファームへの融資は総額4100万円。日本公庫と民間の金融機関が連携して行う協調融資で、長野県で同社が展開する養殖場や直売所の改修、機械導入に伴う設備資金および運転資金となる。
同社は、遺伝子操作を一切せず、自然のままのコオロギ養殖にこだわり、長野県でAIやロボットなど先進技術を活用する次世代のスマート養殖システムを確立。コオロギ養殖事業は、農林水産省が策定する「みどりの食料システム戦略」にも合致する事業で、新たな農業分野として期待されている。
同社は世界の食糧問題に積極的に取り組み、日本で古来から受け継がれる食文化を世界基準へアップデートするため、コオロギ養殖を長野県より世界へ発信。また、食用コオロギの負のイメージを払拭するため、工場見学ができる茅野養殖場を8月にオープンした。AIやIoT、スマホアプリなどを取り入れたスマート養殖を間近で体験できるだけでなく、併設する直売所では、その場で楽しめるコオロギ商品を販売している。
来場者からは「虫は苦手だったが、においも全然なくイメージが変わった」「AIがどんどんと先に行っていると感じた」「(クッキーには)コオロギ粉末が入っていると聞いたけど、普通に美味しく食べることができた」など好意的な意見も寄せられている。また、企業研修や修学旅行の見学先として団体での見学希望の問い合わせも多く、SDGsや食糧危機への意識向上もあり、食用コオロギに対する注目度は高まっている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日