未来のアグリテックエンジニア養成へ教材開発 金沢工業大学と実証実験開始 FAP2022年12月15日
一般社団法人FAPは12月12日、金沢工業大学 相良研究室と「未来のアグリテックエンジニアの養成を目指す教材の開発」を目的とした共同研究と実証実験を開始した。
同実証実験では、石川県内の小・中学生を対象にクラウドやIoT技術などのテクノロジーを活用し、植物を効率的に管理できる「未来のアグリテックエンジニア」を養成する教材を開発。「地域の課題をIoTによって解決する能力」を身につけ、Society5.0に対応可能な能力を養うことを目的とし、小・中学校向けのカリキュラムに生かすことをめざしている。
同研究では、加賀市山代温泉「山代スマートパーク」内に設置したセンサーから、「植物」の生育データなどを小・中学生がmicro:bit(マイクロビット)をプログラミングして取得。そのデータをクラウド上に蓄積、モニタリングを可能とし、学校でもデータを解析して植物の生育を学習できる「フィールド学習教材」を開発する。
山代スマートパークのIoT化の実装例
2020年4月に小学校でプログラミング教育が必修化されたが、各教育機関や自治体から「授業が手探りの状態である」と多くの声が上がっていたことをきっかけに共同研究を開始。金沢市を中心に子供向けプログラミング体験イベントを開催する中、参加した学校関係者から、話題のIoT(モノのインターネット)の仕組みを活用し「地域課題を解決できる能力が必要な世の中になるのではないか」「loTの仕組みを取り入れた授業カリキュラムを作成できないだろうか」との意見があった。
FAPは、石川県を中心に、幼児から大人までの幅広い年齢に向けたIT入門者向けイベント開催や、独自のプログラミング教育コンテンツ開発などを軸にしたイベントについて、一貫的な企画運営事業を手掛けている。また、2022年度からは、「地域のデジタルリテラシーの向上」を目的としたコレクティブインパクトコミュニティ「FAP CLUB」を立ち上げ、7月にオープンした「石川県立図書館 モノづくり体験スペース」や、加賀市山代温泉の「山代スマートパーク かがやきITルーム」などで地域に密着した、オリジナル教材を用いたプログラミング教室を定期的に開催。同研究では、イベントやプログラミングスクール運営を通じて得られた様々な知見と、実証実験としてのイベントの場の提供、教材に必要なマニュアルを作成する。
一方、金沢工業大学 相良研究室は、応用バイオ学科で教職課程(中学・高校理科)を受講している学生とともに、遠隔からの植物の育成、状態観測を行う理科教材を開発。理科教育を通じた地域貢献をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 果樹園地で初めて確認 富山県2025年5月15日
-
【注意報】ムギ類赤かび病 多発リスクに注意 三重県2025年5月15日
-
"安心のお守り"拡充へ JA共済連 青江伯夫会長に聞く【令和6年度JA共済優績組合表彰】2025年5月15日
-
【地域を診る】観光・イベントで地域経済は潤うのか 地元外企業が利益吸収も 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年5月15日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(1)2025年5月15日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(2)2025年5月15日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】前回のトランプ政権との日米貿易交渉の失敗に学べるか(3)2025年5月15日
-
麦に赤かび病、きゅうりのアザミウマ類など多発に注意 令和7年度病害虫発生予報第2号 農水省2025年5月15日
-
パッケージサラダ7商品 を価格改定 6月1日店着分から サラダクラブ2025年5月15日
-
なぜ「ジャガイモ―ムギ―ビート」?【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第340回2025年5月15日
-
「イミダクロプリド」は農水省再評価前から自主的に制限 環境に調和した持続可能な農業へ バイエルクロップサイエンス(1)2025年5月15日
-
「イミダクロプリド」は農水省再評価前から自主的に制限 環境に調和した持続可能な農業へ バイエルクロップサイエンス(2)2025年5月15日
-
「JAグループ宮城 営農支援フェア2025」がラジオCMで告知 JA全農みやぎ2025年5月15日
-
いちごの収穫・パック詰め体験イベント開催 新規就農者研修も募集へ JA全農みやぎ2025年5月15日
-
就農希望者が日本の農業を"見つける" 2025年度の「新・農業人フェア」 農協観光と「マイナビ農業」2025年5月15日
-
JA三井リースが新中計「Sustainable Evolution2028」策定 課題解決で持続的成長目指す2025年5月15日
-
「NARO生育・収量予測ツール」にトマト糖度制御機能を追加 農研機構2025年5月15日
-
冷凍・国産オーガニックほうれん草 PB「自然派Style」から登場 コープ自然派2025年5月15日
-
独自品種でプレミアムイチゴ「SAKURA DROPS」立ち上げ 東南アジアの高級スーパーで販売 CULTA2025年5月15日
-
茨城の深作農園「日本さつまいもサミット」殿堂入り農家第1号に認定2025年5月15日