農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日
住友化学は、同社が運営する農業関連の総合情報サービス「つなあぐ」の青果市況情報アプリ「YAOYASAN」をアップデートし、独自の新たなプログラムを搭載した「市況分析」の機能を有料サービスとして追加。農業関係者の経営効率化に寄与する新たなデータビジネスを始める。
青果市況情報 YAOYASAN
「YAOYASAN」は、住友化学が2023年に立ち上げた「つなあぐ」で提供しているアプリの一つ。野菜や果物について、卸売市場における取引の速報値を表示する「市況速報」や、取引の実績値を用いて価格や数量の変動を把握できる「卸売価格動向」を備えており、スマートフォンでいつでも最新の市況情報が図表で視覚的に確認できる。
農業生産者の間では、注目する野菜がいつ・どこで・いくらで売れているか、近隣の市場ではどの産地から出荷されているのかなど、価格設定や競合分析への意識の高まりが広がっていることから、住友化学は、多角的な分析機能を備えたサービスを提供。農業生産者のニーズを叶えるため、市況データを分析する独自の機能を開発し「YAOYASAN」に搭載した。
「市況分析」のスマートフォンアプリ画面イメージ
新たに追加する「市況分析」は、市場と産地で視点を切り替えて市況情報を閲覧・分析でが可能。ユーザー自身で、期間や対象を自由に選択して比較でき、地図上で青果物の流れも確認できる。農業関係者が日常的に行っている出荷先や時期・数量の調整、価格の設定など経営に直結する判断を、新しい「YAOYASAN」がサポートする。
住友化学は、データ利活用により新たなビジネスモデルを創出するDX戦略3.0を推進。食糧分野は同社が取り組む社会課題の一つで、日本の農業においては、「つなあぐ」を起点にデジタル技術を駆使し、農業関係者の課題解決に貢献するソリューションの開発に取り組んでいる。
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