ゲノム編集で変異検出キットの市場規模 2028年にかけてCAGR17.3%で成長予測2022年2月1日
グローバルインフォメーションは1月27日、市場調査レポート「ゲノム編集における変異検出キットの世界市場:技術別(CRISPR/Cas9、TALENs/MegaTALs、ZFN、メガヌクレアーゼ)、エンドユーザー別、地域別の市場規模、シェアおよび動向分析、セグメント別予測(2021年~2028年)」(Grand View Research, Inc.)の販売を開始した。
同レポートによると、ゲノム編集における変異検出キットの市場規模は、2020年に1億2690万米ドルに達し、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)17.3%で成長すると予測している。
ゲノム編集技術の普及と、ゲノム編集手法の導入を促進するための変異検出キットの開発への投資フローの増加が、市場の成長を大きく牽引。ゲノム配列中の多型や未知の変異の発見は、薬理遺伝学、疾病治療、モデル生物を用いた逆遺伝学研究など、広範な研究や臨床分野で重要な意味を持っているため、ゲノム操作分野での変異検出キットの導入が進み、今後の市場成長を促進している。
DNAの変異検出のための方法が導入されたことで、遺伝子操作技術を使用するプレイヤーの数が増加すると予想される。例えば、2021年1月には、CRISPR-Cas9によって誘発されるExponential Amplification Reaction(EXPAR)を展開する新しい変異検出法CRISPR-EXPARを実証した研究がNanoscale Journalに掲載された。
CRISPRは、急速に進化している遺伝子編集手法で、かなりの数のCRISPR-Cas由来の試薬が、遺伝子編集のための幅広いアプリケーションを促進している。CRISPR技術は、その有用性と人気の高さから、ゲノム編集の分野では圧倒的な存在感を示しており、近い将来、段階的に改良されていくことが予想。いくつかのCas型酵素が発見されており、異なるプロトスペーサー隣接モチーフを用いて設計されている。
現在進行中の新型コロナウイルスの影響は、事業プレイヤーに有利な機会をもたらしている。CRISPR-Cas12/13をベースにしたDETECTR、SHERLOCK、PAC-MAN & CARVER、ASO、リボザイム、アンチセンスペプチド核酸、RNAiサイレンシング療法などの遺伝子改変アプローチからなる分子生物学的ソリューションは、従来の診断方法や治療法と比較して、最先端の科学技術を駆使して生み出され、新型コロナウイルスの発生を管理する上で重要な役割を果たすと予想されている。
アプリケーション別の技術動向
2020年はCRISPR/Cas9技術が40.0%以上のシェアで市場を支配。この技術の登場は、医療診断や遺伝子検査の研究分野に革命をもたらした。遺伝子治療の採用が増加し、臨床試験中の治療法が多数存在するようになった事で、この分野を牽引することが期待されている。CRISPR技術をベースにした新しいツールの継続的な開発は、同市場の成長を後押ししている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日