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循環型農業「アクアポニックス」事業に参入決定 ガスパル2025年12月18日

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大東建託グループの株式会社ガスパルは、都市部近郊の遊休地活用のモデルケースとして、水産養殖と水耕栽培を掛け合わせた循環型農業「アクアポニックス」事業への参入を決定。11月、埼玉県さいたま市西区に敷地面積4600㎡の自社農場建設に着工した。

アクアポニックスの循環の仕組みアクアポニックスの循環の仕組み

自社農場では、水耕栽培エリアで葉物野菜・食用花・ハーブなどを栽培し、養殖エリアでチョウザメ・ホンモロコ・ティラピアなどを養殖し、2026年4月から、この農場で取れた葉物野菜を「福菜商店」ブランドとして販売を始める。

2009年の農地法改正でリース方式での農業参入が全面自由化されて以降、土地賃借によって参入する企業が増加している。一方で、2050年の農業従事者は現在の116万人から29万人に減少すると予測されているが、アクアポニックスは省人化が容易で参入障壁も低いとされる。

ガスパルは、ガス小売事業者として大東建託グループが管理する賃貸住宅にLPガス・都市ガスを供給しているが、事業多角化にあたり、市街化調整区域や農業振興地域などの遊休地活用としてアクアポニックスに着目した。同社は今後、遊休地保有者と農業参入希望者とのマッチングや行政手続き支援、スキル習得支援などを含む農業コンサルティング事業の立ち上げも視野に入れ、事業運営に必要なノウハウを構築。また、養殖魚が本格的に販売可能となる2032年度には、年間売上5000万円を目指す。

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