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【特殊報】ピーマンえそ斑紋病 県内で初めて発生を確認 島根県2022年7月4日

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島根県病害虫防除所は、ピーマンえそ斑紋病の発生を県内で初めて確認。これを受け、7月1日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。

ヒラズハナアザミウマ(左)、ミカンキイロアザミウマ(写真提供:島根県病害虫防除所)ヒラズハナアザミウマ(左)、ミカンキイロアザミウマ(写真提供:島根県病害虫防除所)

5月下旬、県東部の施設栽培のピーマンに、葉のえそ、輪紋、茎のえそ、および萎縮を示す株が確認された。島根県農業技術センターで簡易検定キットによる血清診断とRT‐PCR法による遺伝子診断を実施した結果、インパチエンスえそ斑点ウイルス(Impatiensnecroticspotvirus INSV)が検出され、INSVによるピーマンえそ斑紋病で
あることが判明した。

同ウイルスによる病害は、島根県では2016年9月にシクラメンえそ斑紋病が発生し、特殊報を発表されているが、ピーマンでの発生は初めて。国内におけるピーマンでの同病の発生は、2002年に長野県で初めて発生が確認され、特殊報が発表されている。

左から、葉の退緑及び輪紋、葉のえそ輪紋、茎のえそ斑左から、葉の退緑及び輪紋、葉のえそ輪紋、茎のえそ斑

病徴は、葉に退緑と輪紋を生じる。高温期には症状が抑えられるが、感染力は変化しない。同病害は、トマト黄化えそウイルス(Tomatospottedwiltvirus TSWV)によるピーマン黄化えそ病に酷似するため、病徴から病原ウイルスを特定することは困難。同ウイルスはINSVに特異的なプライマーを使用したRTPCR法によって診断できる。

伝染経路として、同ウイルスは、ヒラズハナアザミウマ、ミカンキイロアザミウマにより媒介される。両種とも幼虫が罹病植物を吸汁することで同ウイルスを獲得し、成虫になってから永続伝搬するが、経卵伝染はしない。

同病は、種子伝染や土壌伝染はしないと考えられる。また、汁液伝染は可能だが、管理作業等によって伝染する可能性は低いとされている。宿主範囲は極めて広く、34科以上の野菜・花きで感染報告がある。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)発生ほ場では、罹病株を抜き取り、ほ場外に持ち出して焼却もしくは埋没処分を行い、二次感染防止に努める。

(2)同ウイルスに対して登録のある薬剤はないため、媒介虫であるミカンキイロアザミウマ、ヒラズハナアザミウマの防除を徹底する。なお、薬剤防除の際は、ミカンキイロアザミウマに対しては同害虫または、アザミウマ類に登録のある薬剤を散布。ヒラズハナアザミウマに対しては、アザミウマ類に登録のある薬剤をそれぞれ散布する。また、使用する薬剤は、薬剤抵抗性害虫の出現防止のため、同一系統の連用を避けるとともに、農薬使用基準を遵守する。

最新の農薬登録情報は、農林水産省農薬登録情報提供システムで確認を。

(3)施設栽培では、開口部に目合い0.4mm以下の防虫網を張り、施設内へのアザミウマ類の
侵入を防ぐ。

(4)収穫後の残渣やほ場内および周辺の雑草はアザミウマ類の生息・繁殖場所となるため、残渣処理や除草を徹底する。

(5)施設栽培終了後は、すべての株を抜根または地際部を切断した上で密閉して蒸し込み、アザミウマ類を死滅させる。

(9)その他
疑わしい症状が発生している場合は、島根県病害虫防除所(農業技術センター資源環境研究部病虫科:0853‐22‐6772)に連絡を。

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