【注意報】果樹カメムシ類 県内全域でやや多発の予想 山口県2022年7月5日
山口県病害虫防除所は、果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域でやや多く発生するおそれがあることから、7月4日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
左から、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ(写真提供:山口県病害虫防除所)
5月26日~6月25日に行われた予察灯における果樹カメムシ類の誘殺数は5か所の合計で151頭(平年98.6頭)と、過去10年で2番目に多かった。フェロモントラップにおけるチャバネアオカメムシの誘殺数(5か所合計)は6月下旬以降急増しており、今後、継続して果樹園に飛来し、被害が発生する可能性が高い。
ナシ、リンゴの被害(写真提供:山口県病害虫防除所)
防除対策としては、果樹カメムシ類の飛来時期や量は、地域や園地による差が大きいため、活動が活発になる夕方に園地や灯火を定期的に確認し、カメムシ類の飛来を把握する。無袋栽培園では、飛来を確認したら速やかに薬剤を散布する。また、有袋栽培であっても、果実の肥大に伴い袋に接して加害されやすくなるため、飛来を確認したら薬剤を散布する。さらに、薬剤散布後も園内を観察し、再度飛来を確認した場合は、追加で散布する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)今年は、収穫直前まで繰り返し薬剤散布が必要となる可能性があるため、収穫前日数や使用回数を考慮して、事前に薬剤を準備する。
(2)薬剤散布の際は、農薬使用基準を遵守し、周辺作物への飛散を防止するとともにミツバチ等に危害を及ぼすことがないよう十分注意する。
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