【注意報】かき、なし、すももに果樹カメムシ類 県内で多発のおそれ 島根県2022年7月19日
島根県病害虫防除所は、県内のかき、なし、すもも栽培地帯で果樹カメムシ類の発生がやや多くなるおそれがあるとして、7月15日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
チャバネアオカメムシによる被害(写真提供:島根県病害虫防除所)
予察灯(出雲市)でのチャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの4月~7月2半旬までの累積誘殺数は766頭(平年値362.4頭)と平年に比べてやや多く推移。7月第3半旬(7月14日現在)の予察灯での3種カメムシ類の誘殺数は170頭(平年値78.5頭)と増加傾向にある。
予察灯における3種カメムシ類の4月~7月第2半旬までの種類別誘殺数は、チャバネアオカメムシ560頭(平年値272.4頭)、クサギカメムシ141頭(平年値60.8頭)、ツヤアオカメムシ234頭(平年値92.8頭)とチャバネアオカメムシとツヤアオカメムシの割合が高い。
チャバネアオカメムシ集合フェロモンのトラップ(出雲市)の4月~7月第2半旬までの累積誘殺数は577頭(平年値301.6頭)と平年に比べてやや多い。7月中旬の巡回調査では、かきの被害果率は2.5%(平年値0.1%)とやや多く、今後かきや無袋栽培のなしなどで被害が発生する恐れがある。なお、有袋栽培のなしでも果実の肥大に伴い果実袋を通して加害される恐れがある。
広島地方気象台が7月14日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気象は、同種の発生を抑制する要因とはならず、被害が増加する恐れがある。なし(無袋)の摘果作業はほぼ終わっている。かきでは摘果作業が行われているが、果実の被害の有無に注意する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)山間地や山沿いの園ではカメムシ類の発生加害が多いため特に注意する。
(2)薬剤の使用に当たっては、本県農作物病害虫雑草防除指針を遵守する。
(3)最新の農薬登録情報は、農林水産省農薬登録情報提供システムで確認する。
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