【注意報】斑点米カメムシ類が多発 薬剤防除後の草刈りと2回目防除を徹底 秋田県2022年8月10日
秋田県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ)が県内全域で発生していることを受け、8月9日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
8月1半旬に、80地点で実施した抽出ほ場調査における水田内での斑点米カメムシ類のすくい取り数(20回振)は、3.6頭(平年3.0頭)で平年並だったが、発生地点率は71%(平年43%)で高く、県内で広範囲に発生が確認された。
同調査における畦畔での斑点米カメムシ類のすくい取り数(40回振)は2.7頭(平年1.6頭)で多く、発生地点率は30%(平年28%)で平年並。また、出穂したイネ科雑草や新葉が伸びている雑草がある畦畔の斑点米カメムシ類のすくい取り数は除草が徹底されたほ場と比較して多かった。
8月4日に仙台管区気象台から発表された東北地方1か月予報によると、向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か多いと予報されている。以上のことから、今後、斑点米カメムシ類の水田内での発生が多くなると予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)斑点米カメムシ類の発生が多くなると予想されることから、今年の薬剤防除は2回散布を基本とする。出穂期(ほ場全体の40~50%が出穂した日)を正確に把握し、適期防除に努める。各地域振興局の調査では、全県の出穂期は8月2日(平年8月3日)だった。
(2)1回目の防除は、出穂期10日後頃にアルバリン剤またはスタークル剤を、畦畔を含めたほ場全体に茎葉散布する。
(3)(2)の散布当日から7日後までに畦畔や農道の草刈りを必ず行い、斑点米カメムシ類の増
殖源となるイネ科雑草を除去する。
(4)2回目の防除は、出穂期24日後頃にエクシード剤またはキラップ剤を茎葉散布する。
(5)飼料用稲の作付けほ場においても、可能な限り、上記(1)~(4)の防除対策を実施する。
◎その他
(1)殺虫剤を散布する際は、養蜂業者などと連携をとり、蜜蜂などへの危害防止に努める。
(2)巣箱の設置場所が近接している場合は、蜜蜂が水田に飛来してくることがあるので、蜜蜂の活動が最も盛んな時間帯(午前8時~正午)を避け、できるだけ早朝又は夕方に農薬散布する。
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