【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で急増 佐賀県2022年8月23日
佐賀県農業技術防除センターは、果樹全般に果樹カメムシ類が県内全域で平年より多く発生していることから、8月23日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
果樹カメムシ類(写真提供:佐賀県農業技術防除センター)
県内2か所(佐賀市、小城市)に設置している予察灯において、8月1半旬以降に同虫の誘殺虫数が急増している。
8月17~19日に、県内12地点で行ったヒノキ樹上における寄生状況調査において、同虫の寄生成幼虫数の平均は32.4頭/5枝(平年12.7頭/5枝)で平年より多い。また、同時に行ったヒノキ毬果(きゅうか)の調査では、ヒノキ毬果1果当たりの同虫による口針鞘数の平均は14.6本/果で、25本/果に近づいた地点が3地点認められた。ヒノキ毬果における口針鞘数が1果当たり25本を超えると、果樹カメムシ類がヒノキ毬果より離脱する傾向にあり、園地への飛来の可能性が高くなる。
福岡管区気象台が8月18日に発表した九州北部地方の向こう1か月の気象予報では、気温が平年より高いと予想され、同虫の発生に好適な条件となっている。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇飛来状況は、地域、園地、園地内の場所によって異なるため、園内外をよく観察し、早期発見に努める。
〇飛来が確認されたら、合成ピレスロイド系薬剤またはネオニコチノイド系薬剤で直ちに防除する。なお、両薬剤の残効期間は10~15日程度。また、ネオニコチノイド系薬剤は、30~50ミリ程度の降雨で防除効果が低下するため、散布後に同雨量以上の降雨があった場合は、再散布を行う。
〇地域全体で一斉防除を行うと高い効果が得られる。
〇施設栽培では、開口部に防虫ネット(4ミリ以下)を設置する。
〇今後の発生状況については、同センターが発表する各種情報とホームページを参考にする。
〇防除対策の詳細については「佐賀県病害虫防除のてびき」を参照。
最新の記事
-
シンとんぼ(29)スマート農業は役に立つのか?③2023年2月4日
-
トマト防除暦の作成52【防除学習帖】第186回2023年2月4日
-
有機農業とは67【今さら聞けない営農情報】第186回2023年2月4日
-
【書評】今日からはじめる農家の事業承継ー2万人の後継ぎと考えた成功メソッド2023年2月4日
-
春期闘争「春闘」から「シュン・答(トウ)」へ【原田 康・目明き千人】2023年2月4日
-
強烈寒波 牛乳需要押し下げ 年度末へ需要拡大を Jミルク2023年2月3日
-
キユーピーがマヨネーズなど値上げへ 鳥インフル拡大による卵の価格急騰など影響2023年2月3日
-
【第43回農協人文化賞】営農事業部門 茨城・常陸農協奥久慈枝物部会会長 石川幸太郎氏 心伝わる産地めざし2023年2月3日
-
【第43回農協人文化賞】一般文化部門 宮城県農協中央会前会長 高橋正氏 地域を守る協同の力2023年2月3日
-
2月後半は「ほうれんそう」がお買い得 野菜の生育状況と価格見通し 農水省2023年2月3日
-
鹿児島県鹿屋市で鳥インフルエンザ確認 鹿児島県で今シーズン13例目2023年2月3日
-
茨城県八千代町で鳥インフルエンザ確認 約111万羽処分へ 茨城県で今シーズン5例目2023年2月3日
-
「つなぐ棚田遺産」感謝状 贈呈企業等を選定 農水省2023年2月3日
-
期間限定コラボメニューも登場「北海道地チーズ博 2023」開催 ホクレン2023年2月3日
-
(318)4年生、離陸直前!【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2023年2月3日
-
耕畜連携による農業が評価「サステナアワード2022」で「支え合い賞」受賞 秋川牧園2023年2月3日
-
青森で「全国高等学校カーリング選手権大会」開催「ニッポンの食」で応援 JA全農2023年2月3日
-
4人の監督が見つめた3.11後のひとびと 映画「10年後のまなざし」上映 パルシステム東京2023年2月3日
-
子牛用防寒コート「USIMOモーっとほっと」大寒波で注目 オオツキ2023年2月3日
-
輸入花粉に依存しない国産花粉 供給強化への取り組み紹介 生研支援センター2023年2月3日