【注意報】水稲(二期作)にコブノメイガ 八重山群島で多発のおそれ 沖縄県2022年10月20日
沖縄県病害虫防除技術センターは、水稲(二期作)にコブノメイガの発生を八重山群島で確認。これを受けて10月19日、病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
コブノメイガ(成虫)・(老齢幼虫)(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)
石垣島における10月のほ場調査において、同種の発生ほ場率は100%(平年値51.4%)。被害葉率は69.4%と多発生の状況がみられる。
成虫は体長約7~9ミリ、開長12~18ミリで、幼虫は筒状に巻いた葉の中に潜み、5齢幼虫の体長は17~18ミリ程度。一期作本田における第1世代幼虫は、4月上旬から散見され、その後世代を重ねながら急増する。
幼虫による食害痕(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)
二期作本田の9~10月頃に最も多くなり、イネ科雑草で越冬し、年7~8回発生する。幼虫は表皮を残してかすり状に食害するため、食害痕は白く目立つ。
多発時の状況(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇窒素質肥料の過用は避ける。
〇老齢幼虫には薬剤の防除効果が極端に低くなる。薬剤防除適期は、粒剤では成虫発生最盛期で、粉剤・液剤では成虫発生最盛期から約一週間後。
〇農薬の使用にあたっては農薬使用基準(使用時期、使用回数等)を遵守する。
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