AI潅水施肥システムのゼロアグリ 環境にやさしい「美やさい」ブランドの実証販売を開始2023年10月13日
ルートレック・ネットワークスは、同社が開発するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を導入した生産者が作った野菜のブランド「美やさい」を立ち上げた。水と肥料をコントロールし、品質高く、節水や化学肥料削減に配慮して栽培した野菜を「美やさい」とし、今後ECサイトや大手スーパーなどで販売を予定。10月14日には東京・赤坂で開催のヒルズマルシェで実証販売を開始する。
美やさい商品イメージ
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は、パイプハウス向けのスマート環境制御機器として、全国で370台以上が導入され、作物の品質向上、収量向上と生産者の産性向上に貢献。同社は、今後スマート農業機器の活用メリットの向上や普及、認知度向上をより強化していく上で、作物の生産プロセスだけでなく、販売面でも生産者をサポートしていくことが重要と考えている。また、農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」により、農業においてもCO2排出削減を意識した栽培手法が重要視されているが、販売された野菜の環境に対する消費者の意識は高いとはいえない。
そこで同社は、スマート農業機器を活用して生産した品質の高い野菜をブランド化。高品質の野菜を求める消費者と生産者を結びつけることで、スマート農業や農業における環境問題をアピールするとともに、品質の高い野菜を安心して買えるよう「美やさい」の実証販売を始める。
「美やさい」は、農業における「水やり・肥料やり」をAIでコントロールして栽培した野菜。人間では難しいAIによる毎日の細かい「水やり・肥料やり」により、作物はストレスなく健康に育ち、生産者が手間をかけて作物の手入れを行うことで、美味しく品質の高い野菜が育つ。また、化学肥料や水の過剰使用をなくすことができるため、地球環境にもやさしい野菜といえる。
「美やさい」の取り組みにおいては、おいしい野菜をつくるために大切な作物を育てるプロセスを消費者に想像してもらえるよう産地や生産者プロフィールを紹介。また、栽培時に最適な水と肥料をコントロールするため、節水減肥につながり、地球にやさしい栽培であることを消費者にも伝わりやすいよう、生産者ごとに栽培におけるCO2排出の削減量を表記する。すでにクボタがグループ社員や日本生命の社員を対象に展開する産地直送通販サイト「クボタべっぴんファーム」で先行販売しており、今後は14日のヒルズマルシェでの実証販売に加え、高付加価値型のスーパー等で販売していく。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日