【注意報】水稲のアカヒゲホソミドリカスミカメが多発 高温で加害が活発化のおそれ 北海道2024年7月25日
北海道病害虫防除所は、水稲のアカヒゲホソミドリカスミカメが全道で多発のおそれがあるとして、7月23日に令和6年度病害虫発生予察注意報第7号を発表した。
北海道病害虫防除所によると、予察灯における成虫の誘殺数は、長沼町、比布町および北斗市で平年より多く推移(表1)。予察田の畦畔すくい取りによる成虫の捕獲数は、比布町および北斗市で平年より多く、長沼町で平年よりやや少なく推移している(表2)。
予察田内に設置したフェロモントラップでいずれの地点においても、籾を加害する第2回成虫の水田への侵入が確認。一般田における6月6半旬の巡回調査では、畦畔すくい取りにおいて全72地点中、空知、石狩、胆振、上川地方の計8地点で捕獲が認められている。
札幌管区気象台が7月11日付けで発表した1か月予報によると、7月中旬以降の気温は全道的に高い傾向。降水量はほぼ平年並と予報されているため、今後水田内への侵入活動、水田内における加害活動ともに活発化することが危惧される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇薬剤散布は出穂期とその7日後の2回を基幹防除として必ず実施する。ただし、ジノテフラン液剤またはエチプロール水和剤F、スルホキサフロル水和剤Fを使う場合、基幹防除を出穂期7~10日後の1回散布に省略できる。水面施用剤を使用する場合は、出穂期から7日後の1回施用で出穂後2週目まで残効が認められる
〇基幹防除に引き続き、以下のとおり発生モニタリングを行い、追加防除の要否を判断する。
①基幹防除に茎葉散布を実施した場合には、2回目散布の5~7日後に水田内のすくい取りを行う。20回振りあたりの捕獲頭数が「きたくりん」、「吟風」では3頭、「ゆめぴりか」、「きらら397」では2頭、「ななつぼし」、「ほしのゆめ」では1頭に達した場合に追加防除を実施する。その後も、上記水準を下回るまで、7~10日間隔で同様の調査とその結果に基づいた追加防除を継続する。
②上記基準は、出穂7日後以降7日間ごとのフェロモントラップによる合計捕獲虫数(同一区域内に設置した複数トラップによる平均捕獲頭数)では、「きらら397」は2.2頭、「ほしのゆめ」は1.2頭に相当する。
③ジノテフラン液剤、エチプロール水和剤F、スルホキサフロル水和剤Fを使用し、基幹防除を出穂期7~10日後の1回散布とした場合も、散布の5~7日後に水田内のすくい取りを行い、上記に準じて追加防除を実施する。
④基幹防除に水面施用を実施した場合には、出穂3週目にすくい取り調査を実施し、上記に準じて追加防除を実施する。
〇加害期間は水稲の黄熟期まで。その後の防除は不要。
重要な記事
最新の記事
-
プロの農業サービス事業者の育成を 農サ協が設立式典2025年10月21日
-
集落営農「くまけん」逝く 農協協会副会長・熊谷健一氏を偲んで2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(1)2025年10月21日
-
【サステナ防除のすすめ】水稲除草剤 草種、生態を見極め防除を(2)2025年10月21日
-
随契米放出は「苦渋の決断」 新米収穫増 生産者に「ただ感謝」 小泉農相退任会見2025年10月21日
-
コメ先物市場で10枚を売りヘッジしたコメ生産者【熊野孝文・米マーケット情報】2025年10月21日
-
【JA組織基盤強化フォーラム】②よろず相談で頼れるJAを発信 JA秋田やまもと2025年10月21日
-
【中酪ナチュラルチーズコンテスト】出場過去最多、最優秀に滋賀・山田牧場2025年10月21日
-
11月29日はノウフクの日「もっともっとノウフク2025」全国で農福連携イベント開催 農水省2025年10月21日
-
東京と大阪で"多収米"セミナー&交流会「業務用米推進プロジェクト」 グレイン・エス・ピー2025年10月21日
-
福井のお米「いちほまれ」など約80商品 11月末まで送料負担なし JAタウン2025年10月21日
-
上品な香りの福島県産シャインマスカット 100箱限定で販売 JAタウン2025年10月21日
-
「土のあるところ」都市農業シンポジウム 府中市で開催 JAマインズ2025年10月21日
-
コンセプト農機、コンセプトフォイリングセイルボートが「Red Dot Design Award 2025」を受賞 ヤンマー2025年10月21日
-
地域と未来をさつまいもでつなぐフェス「imo mamo FES 2025」福岡で開催2025年10月21日
-
茨城大学、HYKと産学連携 干し芋残渣で「米粉のまどれーぬ」共同開発 クラダシ2025年10月21日
-
まるまるひがしにほん 福井県「まるごと!敦賀若狭フェア」開催 さいたま市2025年10月21日
-
北〜東日本は暖冬傾向 西日本は平年並の寒さ「秋冬の小売需要傾向」ウェザーニューズ2025年10月21日
-
平田牧場の豚肉に丹精国鶏を加え肉感アップ 冷凍餃子がリニューアル 生活クラブ2025年10月21日
-
誰もが「つながり」持てる地域へ 新潟市でひきこもり理解広める全国キャラバン実施2025年10月21日