【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 島根県2024年8月5日
島根県病害虫防除所は、水稲に斑点米カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
島根県病害虫防除所によると、7月下旬に出穂しているほ場ですくい取り調査を行ったところ、斑点米カメムシ類の発生ほ場率は60.0%(平年53.6%)、平均捕獲虫数は9.1頭/20回振り(平年3.8頭)と発生量は平年に比べて多い(図1)。
ホソハリカメムシ、イネカメムシ、クモヘリカメムシなどの大型のカメムシ類(図3~5)の発生ほ場率は80.0%(平年63.2%)、平均捕獲虫数は6.7頭/20回振り(平年2.2頭)と平年に比べて多い(図2)。県内主要早生品種(きぬむすめ)の出穂は平年に比べて早い傾向にある。
ホソハリカメムシ(成虫)、図4:イネカメムシ(成虫)、
図5:クモヘリカメムシ(成虫)(提供:島根県病害虫防除所)
広島地方気象台が8月1日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気象は同種の発生を抑制する要因とはならない。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇粉剤、液剤による防除は、イネカメムシは出穂期とその10日後に行う。その他の斑点米カメムシは穂揃期の3日後とその10日後に散布する。その後、ほ場に成虫や幼虫の発生が認められる場合には追加防除を行う。広域的な一斉防除を行うとより効果的。
〇粒剤による防除は、ジノテフランは出穂期~7日後、エチプロールは出穂10日前から出穂期に3cm程度の湛水状態で行い、散布後7日間は止水状態を保つ。その後、成虫や幼虫の発生に応じて追加防除を行う。
〇ほ場内のヒエ類などはイネカメムシ以外のカメムシ類の増殖源となるため早急に処分する。
〇薬剤の使用に当たっては、ラベルを確認し、使用回数、濃度、使用量、使用時期を遵守する。
〇最新の農薬登録情報は、農林水産省農薬登録情報提供システムで確認する。
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