【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年8月28日
佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部は、果樹全般に果樹カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月27日に令和6年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部によると、ヒノキ球果の同虫による平均口針鞘数は16.6本/果(8月1~6日:12.4本/果)で、離脱の目安となる25本/果に到達した地点もある(図1)。
ヒノキ樹上における平均成幼虫数は23.3頭/5枝で、8月上旬調査(42.7頭/5枝)から減少している(図2)。
果樹試験場に設置している予察灯において、果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)の誘殺虫数が8月5半旬(8月21~25日)に急増(図3)。
8月下旬に、一部の果樹園では果樹カメムシ類の飛来が確認されている。
球果の口針鞘数及びヒノキ樹での寄生の状況から、ヒノキ球果からの離脱が始まっている地域があると考えられ、今後、果樹園への飛来数が増加するおそれがある。
福岡管区気象台が8月22日に発表した九州北部の向こう1か月の気象予報では、気温は平年より高いと予想。
同虫の発生に好適な条件であることから、果樹園に飛来し被害を生じるおそれがある。
今後、台風が接近した場合、台風通過後に本虫の果樹園への飛来数が増加するおそれがある。
チャバネアオカメムシの成虫(提供:佐賀県農業技術防除センター病害虫防除部)
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇飛来状況は、地域、園地、園地内の場所によって異なるため、園内外をよく観察し、早期発見に努める。
〇飛来が確認されたら、合成ピレスロイド系薬剤又はネオニコチノイド系薬剤で直ちに防除を行う。両系統の薬剤の残効期間は10~15日程度。なお、ネオニコチノイド系薬剤は、30~50mm程度の降雨で防除効果が低下するため、散布後に同雨量以上の雨が降ったら再散布する。
〇果樹カメムシ類は、夜行性で日没直後からしばらくの間に最も盛んに飛翔し園内に侵入するため、果樹園に侵入する直前の夕方に薬剤を散布すると効果が高い。また、地域全体で一斉防除を行うと高い効果が得られる。
〇施設栽培では、開口部に防虫ネット(4ミリ以下)を設置する。
〇今後の発生状況は当センターが発表する各種情報及びホームページを参考にし、防除対策の詳細は「佐賀県病害虫総合防除計画」を参照する。
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(2)病理検査で家畜を守る 研究開発室 中村素直さん2025年9月17日
-
9月最需要期の生乳需給 北海道増産で混乱回避2025年9月17日
-
営農指導員 経営分析でスキルアップ JA上伊那【JA営農・経済フォーラム】(2)2025年9月17日
-
能登に一度は行きまっし 【小松泰信・地方の眼力】2025年9月17日
-
【石破首相退陣に思う】しがらみ断ち切るには野党と協力を 日本維新の会 池畑浩太朗衆議院議員2025年9月17日
-
米価 5kg4000円台に 13週ぶり2025年9月17日
-
飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産・利用に関するアンケート実施 農水省2025年9月17日
-
「第11回全国小学生一輪車大会」に協賛「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年9月17日
-
みやぎの新米販売開始セレモニー プレゼントキャンペーンも実施 JA全農みやぎ2025年9月17日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」ダイニング札幌ステラプレイスで北海道産食材の料理を堪能 JAタウン2025年9月17日
-
JAグループ「実りの秋!国消国産 JA直売所キャンペーン2025」10月スタート2025年9月17日
-
【消費者の目・花ちゃん】スマホ置く余裕を2025年9月17日
-
日越農業協力対話官民フォーラムに参加 農業環境研究所と覚書を締結 Green Carbon2025年9月17日
-
安全性検査クリアの農業機械 1機種8型式を公表 農研機構2025年9月17日
-
生乳によるまろやかな味わい「農協 生乳たっぷり」コーヒーミルクといちごミルク新発売 協同乳業2025年9月17日
-
【役員人事】マルトモ(10月1日付)2025年9月17日
-
無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
-
厄介な雑草に対処 栽培アシストAIに「雑草画像診断」追加 AgriweB2025年9月17日
-
「果房 メロンとロマン」秋の新作パフェ&デリパフェが登場 青森県つがる市2025年9月17日
-
木南晴夏セレクト冷凍パンも販売「パンフェス in ららぽーと横浜2025」に初出店 パンフォーユー2025年9月17日