群馬県農業技術センターにキュウリ収穫ロボットをレンタル導入 AGRIST2025年9月16日
AI搭載型自動収穫ロボットによるスマート農業を推進するAGRISTは、同社のキュウリ収穫ロボットを群馬県農業技術センターに7月から2026年3月までの期間でレンタル導入している。

AGRISTは、AI搭載の自動収穫ロボットを開発・提供により、キュウリなどの作物の収穫作業を効率化し、生産者の負担軽減と生産性向上に貢献している。今回のレンタルは、群馬県農業技術センターが「ロボット収穫に最適化された整枝方法の開発」をテーマに実施する試験計画について、その円滑かつ効果的な実施につなげることが目的。これは2024年に約9か月間行った群馬県内での実証事業で得られた課題に対応するための研究で、群馬県では2度目の導入となる。
AGRISTのキュウリ収穫ロボット
AGRISTのキュウリ収穫ロボットはレール走行式で移動し、カメラで作物を認識。AIが画像から収穫適期を大きさで判断し、自動で収穫する。また、通信環境を整えることで、PCやスマートフォンから収穫パラメータの調整、通知、遠隔操作が可能。
群馬県農業技術センターは、農業生産に寄与できる技術開発の拠点として、「ぐんま農業研究基本計画」に基づき、基礎的な知見に立脚した応用技術を開発。その技術移転を速やかに実現できるよう普及組織や生産現場と連携して研究課題の重点化を図り、調査研究業務に取り組んでいる。
群馬県農業技術センター園芸部の小沢氏は「試験場でロボットフレンドリーな整枝方法や、収穫率向上といった具体的な数値を提示し、生産者の心理的ハードルを下げることができれば、実際の農場への導入が加速する」とコメントしている。
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