段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日
(一社)日本ノーディグ協会(新潟県長岡市)は9月17日、"土を耕さず、土の上に段ボールを敷き、その上に堆肥を載せて苗を植えるだけ"という革新的な栽培法「ノーディグ菜園(耕さない農法)」を日本に普及させることを目的に、5月9日に設立した同協会のホームページを公開した。
9月のノーディグ菜園の見本園。連日豊作が続いている
土を耕さずに作物を栽培するノーディグ農法は、不耕起栽培といわれ、世界的に注目されている農法。不耕起栽培は、農地を耕さずに、そのままの土壌で次の作物を栽培する農法で、土壌の自然な構造や生態系を保つために土壌生物の活動を促進し、有機物の蓄積を促す。
ノーディグ農法の主なメリットは、畑を掘り返さないことや、雑草取りから解放されることによる作業の省力化。また、環境保全(土壌侵食抑制、炭素貯留、生物多様性の保全)など、環境や土、菜園を作る人にも優しいことが挙げられる。
新潟県長岡市の「ノーディグ菜園」見本園で、苗を植えたところ
50年以上にわたり、新潟県長岡市で、農業法人や農家向けに水稲用培土や園芸用培土の開発・販売を行なってきた同協会の小林民雄代表理事は、英国で「ノーディグ菜園」普及の第一人者であるチャールズ・ダウディング氏の書籍との出会いをきっかけに、日本で「ノーディグ菜園」を普及させることを志し、一般社団法人を創設した。
日本ノーディグ協会は、ノーディグ菜園の見本園を、長岡市飯塚で5月に造園し、作物を育て始め、茄子やピーマンなどを収穫。ノーディグ菜園は、土を耕さず、段ボールと堆肥、苗で簡単に作ることができ、雑草とりからもほぼ解放されるため、子どもや高齢者でも楽に始めることができる。
日本ノーディグ協会は今後、チャールズ・ダウディング氏の翻訳書籍『簡単、楽しい ノーディグ菜園教室~段ボールと堆肥で耕さない農業』を12月初旬に日本で出版予定。また、ノーディグ菜園の勉強会や、見本園の見学会などを通して、「ノーディグ菜園」の普及を図る。
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