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【特殊報】タケ類にシナチクノメイガ 府内で初めて確認 大阪府2025年9月26日

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大阪府農政室は、タケ類にシナチクノメイガによる農業被害を府内で初めて確認。これを受けて、9月26日に令和7年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表した。

大阪府農政室によると、5月31日、羽曳野市に設置する予察灯に疑義虫が捕殺され、以後も捕殺が続いていた。

7月10日に予察灯近くの竹林を調査したところ、葉につとを作り食害しているノメイガ類の幼虫が見つかり、病害虫防除グループで飼育したところ、8月5日にシナチクノメイガと思われる成虫が羽化。同虫を農林水産省神戸植物防疫所に同定依頼したところ、シナチクノメイガと同定された。

また、8月下旬に、八尾市内のたけのこ生産している竹林でノメイガ類が発生し葉を食害していると通報があり、現地を調査したところシナチクノメイガ疑義幼虫を採取した。病害虫防除グループで飼育・観察したところ、9月10日にシナチクノメイガが羽化した。

府内ではシナチクノメイガによる農業被害が確認されたのは今回が初めて。同種は、近年本邦への侵入が確認された外来種で、2020年に愛知県で初めて発生が確認された。その後、静岡県、山梨県、神奈川県、東京都、千葉県、栃木県、兵庫県、京都府と大阪府で発生が確認されている。

農作物(タケ類)における被害としては、2024年に京都府で初めて確認され、同年10月1日に特殊報が出されている。

シナチクノメイガは、チョウ目ツトガ科ノメイガ亜科に属し、成虫は開長30〜40mmで日本のノメイガ類の中では大型。触角は糸状で前翅前縁の先端部はゆるく曲がり、雌雄で前翅の色が異なる。前翅には目立った模様や斑紋がない。

雄の前翅は灰褐色で雌より暗色。縁毛は基部が灰褐色となる黄色で先端部と後縁部は暗色を呈す。後翅は灰褐色で縁毛は前翅同様、基部が灰褐色の黄色(前翅後翅共にまれに黄褐色のものもいる)。

雌の前翅は黄褐色で雄より明るい色で末端付近にほんのり赤みが差す。縁毛は雄と同様、基部が灰褐色の黄色で先端部と後縁部は暗色。後翅は通常灰褐色で、中央部が淡色となる。

左から、写真1:老齢幼虫、写真2:つとの中に潜む幼虫、写真3:まゆから取り出したサナギの殻(提供:大阪府農政室)左から、写真1:老齢幼虫、写真2:つとの中に潜む幼虫、写真3:まゆから取り出したサナギの殻
(提供:大阪府農政室)

幼虫は、終齢で体長約30mm程度。体色は淡緑色〜淡赤白色(写真1)。幼虫は葉をとじ合わせてつとを作り中に潜む(写真2)。つとの中や外部に脱出して薄いまゆを作り蛹化(写真3)し、のちに成虫(写真4,5)となる。

左から、写真4:羽化した雌成虫(背面)、写真5:羽化した雌成虫(腹面)、写真6:竹林での食害(提供:大阪府農政室)左から、写真4:羽化した雌成虫(背面)、写真5:羽化した雌成虫(腹面)、写真6:竹林での食害
(提供:大阪府農政室)

主な寄主植物はタケ・ササ類で、幼虫が葉を加害(写真6)。多発すると、緑葉が無くなる。若齢幼虫は葉の表面をなめるように食害し白い筋状の食害痕を残し、老齢幼虫は葉をかじって食害する。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

・現在、シナチクノメイガに登録のある農薬は無いため、竹林内をよく見回り、幼虫やつづられた葉等を見つけたら、可能な限り除去する事が基本。
・たけのこほ場での食害が激しく、枯死する株も見られるなど被害が急激に拡大していることから、植物防疫法第29条第1項に基づき都道府県の防疫措置として、たけのこのノメイガ類に対する防除には、当面の間、一部の農薬の使用が可能。

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