農業経営への関与度が上がるほど「自分らしく暮らせている」女性農業者アンケート クボタ2025年1月10日
クボタは、女性農業者が自分らしく暮らしていくために何が必要なのか、どのような障壁・課題に直面しており周囲にはどのような支援が求められるのかを明らかにするため、「女性農業者の直面する課題についてのアンケート調査」を実施。女性農業者は経営への関与度が上がるほど「自分らしく暮らせている」と感じる割合が高まることがわかった。
同調査は2024年9月27日~10月15日、全国の女性農業者188人を対象にインターネットで実施。その結果、女性農業者が直面する壁には「農業者としての自分のキャリアに自信が無い」「家事・育児などケア労働の割合が高く、時間がない」ことが挙げられるものの、農業経営への関与度が上がるほど「自分らしく暮らせている」と感じる女性農業者の割合が高まることがわかった。
障壁・困難・悩みで最も多いのは「農業者としてのキャリアに自信がない」
農業に従事する中で、過去にどのような障壁・困難・悩みがありましたか?
現在経営者、または共同経営者として農業に携わっている人に聞いた「農業に従事する中で、過去にどのような障壁・困難・悩みがありましたか」という質問(複数回答可)に対し、最も多かった回答は「農業者としての自分のキャリアに自信が無かった」の40%。次いで「経営や課題解決方法の知識を得る機会や場がなかった」の38%と、自信のなさと教育機会の不足がうかがえる結果となった。
農業経営への関与度が上がるほど「自分らしく暮らせている」と感じる
農業への関わり方が「自分らしさ」に与える影響
また、現在経営者、または共同経営者として農業に携わっている人に「経営に関わること、自分が関わる経営の領域を広げる前より自分らしく暮らせるようになったと思うか」の質問には、7割以上が「そう思う」と回答した。
さらに、現在の農業経営への関わり方と、「自分らしく暮らせている」と感じている度合いをクロス集計したところ、「とても感じている」の割合が最も高いのは「経営者として関わっている」、次いで「共同経営者として関わっている」「特定部門の責任者として関わっている」が続き、最後に「パートナーや親族等が経営を行い、必要に応じて意見を述べている」となった。農業経営への関与度が上がるほど、「自分らしく暮らせている」と感じる女性農業者の割合が高まることがうかがえる結果となった。
今後、農業経営に関わりたいか?
農業経営の障壁は「ケア労働の負担」と「自信不足」
現在、経営者または共同経営者以外の立場で農業に関わっている人を対象とした「今後、農業経営に関わりたいか」という質問には、半分以上の56%が関わりたいと思うと回答した。
その際に「何が障壁になると思いますか」という質問(複数回答可)には、「『女性だから』と家事・育児などケア労働の割合が高く、時間がない」と回答した方が50%にのぼり、次いで「農業者としての自分のキャリアに自信がない」が47%と、ケア労働の負担と、自信の無さが大きな障壁となることが明らかになった。
農業経営に関わる際に何が障壁となるか?
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