JA大阪南管内ブドウ圃場で農業資材「スキーポン」試験開始 アクプランタ2025年4月28日
アクプランタは4月21日、JA大阪南 太子営農経済センター(大阪府南河内郡太子町)で、同社が開発した農業用の高温・乾燥耐性資材「スキーポン」を用いたブドウ圃場での試験散布を実施。大阪府の農業普及員と地元ブドウ農家の協力のもと、乾燥・高温条件下におけるブドウの生育改善を目的とした実証的な取り組みを始めた。
高温・乾燥耐性資材「スキーポン」
「スキーポン」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用した農業資材。酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高め、収量や品質の維持、節水に繋がることが期待される。
試験散布の当日は、同社社員のほか、JA大阪南の営農部門担当者、農業普及員、地域のブドウ生産者が立ち会い、現地での施用方法と今後の試験計画について確認した。
試験の対象品種は、シャインマスカット、巨峰、デラウェアの3種。なかでもデラウェアについては、大阪府が山形県に次ぐ全国第2位の生産量を誇る産地として知られている。また、約400人のブドウ生産者がいる同JA管内は、栽培技術と品質向上への意欲が高い地域となっている。
ブドウ圃場での試験散布の様子
近年、この地域では乾燥と高温傾向が顕著で、ブドウ栽培において課題が発生。成木につるの伸長抑制や、果実の肥大や着色不良が見られるほか、若木では定植から5年後に収穫期を迎えるのが一般的だが、高温乾燥年には収穫が1~2年遅れる例が見られる。こうした課題へのスキーポンの有用性を検証するため、成木および若木を対象とした圃場試験を始めた。
今回の試験では、3軒の生産者が協力し、巨峰(成木)、デラウエア(成木)、シャインマスカット(若木)に灌注処理を実施した。梅雨明けの7月初旬には、2回目の散布も予定。その後、大阪府の農業普及員が、生育途中の樹勢や、収穫時の実の太り具合や色づきを、通常栽培の区画で育てたブドウと比較するという流れで行われる。
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