「ジオクエConnect」活用 農産物無人販売所の全国調査開始 ヤンマー2025年7月18日
ヤンマーホールディングスとジオテクノロジーズは7月17日、ユーザー参加型情報収集サービス「GeoQuest Connect(ジオクエConnect)」を活用し、農産物の無人販売所の全国調査を始めた。

農産物の無人販売所は、地元で採れた新鮮な野菜や果物を直接消費者に届けられるだけでなく、運営コストを抑えられることから注目を集めている。近隣や旅行先で消費者が地域の魅力的な農産物に出会う場であり、生産者の新たな販路拡大につながることが期待される無人販売所だが、個人運営が主体となる店舗形態であることから、日本全国を網羅した販売所の情報を収集することが難しく、社会的にもその実態が十分に把握されていない。
ヤンマーHDは、こうした課題を解決するため、生産者と消費者をつなぐ無人販売所の情報プラットフォームの構築を目指して、ジオテクノロジーズと連携し全国規模の無人販売所について調査する。
調査に活用するジオテクノロジーズの「ジオクエConnect」は、同社が運営するポイ活アプリ「GeoQuest(通称:ジオクエ)」を通して、ユーザーに日本全国のインフラ設備や施設などの情報を写真付きで投稿してもらうことで情報を収集し、企業・自治体に情報提供するサービス。ローンチから1年で3万DLを突破し、累計投稿枚数が200万枚にのぼる。
「ジオクエ」でのクエストイメージ
今回、「ジオクエ」を活用し、ユーザーに向けて農産物の無人販売所の写真投稿を依頼する「クエスト」を出題することで、効率的に情報を収集。これまで十分に整備されていなかった全国の無人販売所情報の見える化を実現する。なお、クエストの参加者には、調査協力のお礼としてマイルを付与し、貯まったマイルは現金や、各種ポイントに交換することが可能。
ヤンマーグループは、"A SUSTAINABLE FUTURE-テクノロジーで新しい豊かさへ。-"をブランドステートメントとして掲げ、目指す豊かな社会の一つとして「食の恵みを安心して享受できる社会」の実現を目指している。生産者と消費者をつなぐ新たな販売チャネルの検証にも取り組んでおり、デジタル技術を活用したスマート無人販売所の実証実験を6月から始めた。
ジオテクノロジーズは、約30年にわたりカーナビやスマートフォン、法人向けサービスなどさまざまな分野に高精度で高鮮度なデジタル地図と位置情報関連技術を提供してきた地図のメジャーカンパニー。3月には、ユーザーと企業・自治体をつなぐ新しいサービス「ジオクエConnect」の提供を始め、インフラの効率的な保守点検や、スピーディな現地調査の実現を目指している。
ヤンマーHDは、ジオテクノロジーズの地理空間データ分析の知見を活用した調査により、日本全国の農産物の無人販売所の実態を明らかにするとともに、無人販売所の情報プラットフォームを構築することで、地域の農産物の流通促進を目指す。
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