花きの生産大国コロンビアに新拠点設立 イノチオグループ2025年9月9日
イノチオグループの海外子会社で、花きの育種事業を手がけるフロリテック社（本社：オランダ）は、南米コロンビアのアンティオキア県に新拠点を設立した。
コロンビアのアンティオキア県の新拠点
コロンビアは北米向けの切り花の生産大国で、花きの輸出額はオランダに次ぐ世界第二位を誇る。コロンビアは赤道直下に位置し、そして標高2000メートル以上の地理的利点を活かし、カーネーションやバラ、キクをはじめ、年間を通して安定した切り花を生産している。
フロリテックは2007年にキクの育種家が中心となってオランダで創業し、2017年からコロンビアでの営業を開始。その後2019年にイノチオグループに加わり、コロンビアをグローバル戦略の重点国に定め、キク品種の販売と投資を行ってきた。
サンティニマム Miller、Valerio、Whynotシリーズ
新拠点では、品種開発と国内向け穂木生産、営業の体制を構築。同社の強みであるサンティニマムを中心にスプレーマムやグループ会社のイノチオ精興園（広島県府中市）と共同開発したディスバッドマムをラインナップに加え、花き生産者と消費者に新たな価値を提供する。
「Chrysanthemum Week」での展示の様子
8月にアンティオキア県で行われたキクの品種展示会「Chrysanthemum Week」期間中に新拠点をオープン。展示会にはコロンビアやエクアドルの生産者グループや米国の流通業者など250人を超える来場者が訪れた。
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