デルフィニウムの新シリーズ「キャンドルiQ」3品種を発売 サカタのタネ2025年10月17日
サカタのタネは、エラータム系デルフィニウムの新シリーズ「キャンドルiQ」を開発。3種類の新品種の種子を11月上旬から、営利生産者向けに販売する。
エラータム系デルフィニウムの新シリーズ「キャンドルiQ」
同シリーズは長い花穂に、ボリューム感のある大輪八重咲きの花を咲かせ、1本の切り花でも豪華な印象。従来の「キャンドル」シリーズは、極早生系品種で、特に温暖地での季咲きの作型に向く一方、1番花のボリュームが出にくく、茎がやや柔らかいという課題があった。同シリーズでは、株が十分に育ってから、ボリュームのある1番花を採花できる。また、2番花以降の開花が早い従来シリーズの性質を継承しながら、ロゼットの状態になりにくい特長も併せ持つため、2番花、3番花においても安定して秀品の採花が可能。
加えて、高冷地・温暖地を問わず多様な作型への対応ができるため、同一品種によるリレー出荷が可能で、市場への安定した周年供給に貢献する。
「キャンドルiQ」シリーズは3色展開。「同 ドルフィン」（写真左）は、中早生品種で、従来シリーズにはなかった爽やかな水色の花色で、赤みが出にくく丸弁。「同 ライラック」（同中央）は、早生品種で、透明感と上品さを感じさせる清涼感のある淡いラベンダー色。また、「同ホワイト」（同右）は、中晩生品種で、気品ある印象や清潔感を与える花色。
同シリーズは、豪華で存在感のある花姿と品のある花色が特長で、ウェディング・パーティ会場での装花などの業務需要に加え、切り花による室内装飾や贈答用の花束など幅広い一般消費者のニーズにも応える。
「キャンドルiQ」シリーズは、従来シリーズと比較して、秀品率の高さ、産地・作型の拡大による周年供給への適応など、栽培・流通の両面を考慮し改良された品種。加えて、華やかで八重咲きの大輪、ろうそくのような長く詰まりのよい花穂、市場で人気の高い水色、ラベンダー色、白色の魅力的な花色と消費者ニーズとの親和性を兼ね備えている。
各品種の価格はそれぞれ1袋1000粒入りで1万9800円（税込）。全国の種苗店、ＪＡルートを通じて販売。
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