耐病性と食味を両立 新品種トマト「桃太郎ホープ」を発売-タキイ種苗2017年12月12日
タキイ種苗(株)(本社:京都市下京区、瀧井傳一社長)は、2017年度の新品種として、低温伸張性に優れ、トマト黄化葉巻病耐病性のトマト「桃太郎ホープ」の種子を発売した。
近年、タバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻病(TYLCV)の発生が、全国的に拡大している。最も効果的な対策として、耐病性品種の導入が増えている。しかし、耐病性品種は、食味などの品質に不安があるなどの声があった。
タキイでは、耐病性と食味を両立した品種育成を、優先課題として開発を行い、2014年にはハウス抑制栽培向きの大玉トマト「桃太郎ピース」を発売した。このたびは、より低温伸張性や秀品性に優れた「桃太郎ホープ」を発売したものだ。
<「桃太郎ホープ」の品種特性>
○すぐれた果実品質
しっかりとした甘みと酸味とのバランスが非常によく、「桃太郎」系の優れた食味がある。果形は腰高豊円となり、果重220g前後で、肥大力も兼ね備えているが、花痕部は小さく、秀品性も安定している。
○冬型草姿で栽培しやすい
葉が小さく節間長が少し長めの冬型草姿で、採光性に優れている。厳寒期でも草勢や着果が安定しやすく、冬季の低温・少日照下でも栽培しやすい品種だ。
○耐病虫性
トマト黄化葉巻病、葉かび病に耐病性があるほか、各種の複合耐病虫性を持っている。
新品種トマト「桃太郎ホープ」種子の価格は1000粒で3万7800円(税込希望小売価格)。全国の種苗店で販売されている。
(写真)トマト黄化葉巻病耐性のトマト「桃太郎ホープ」
(関連記事)
・農場研修会で大玉トマト「桃太郎ホープ」などを展示・紹介 タキイ種苗(17.11.24)
・台木トマトの新品種「アシスト」の種子を発売 サカタのタネ(17.10.31)
・日本人の8割超が「トマト好き」 タキイ種苗が「トマトに関する意識調査」(17.10.10)
・黄化葉巻病耐病性大玉トマト「桃太郎ホープ」 タキイ種苗茨城研究農場で(17.06.26)
・黄化葉巻病耐性の大玉トマト「麗妃」 サカタのタネ(17.06.08)
・イタリア野菜を生食で トキタ種苗が商談会(17.06.07)
重要な記事
最新の記事
-
農水省「環境負荷低減の見える化システム」JA全農の「担い手営農サポートシステム」と連携2025年10月28日 -
栃木米「トーク de ス米(マイ)ルフェスタ」開催 JA全農とちぎ2025年10月28日 -
中畑清氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」太田市で開催2025年10月28日 -
大学×企業×JA 群馬を味わう「産学連携パスタ」開発 高崎商科大学2025年10月28日 -
令和7年度自治体間農業連携先候補者を選定 大阪府泉大津市2025年10月28日 -
農と食の魅力発見「東京味わいフェスタ」丸の内・有楽町・日比谷・豊洲の4会場で開催2025年10月28日 -
南都留森林組合と「森林産直」10周年「パルシステムの森」を提起2025年10月28日 -
中古農機具「決算セール」全国30店舗とネット販売で開催 農機具王2025年10月28日 -
越冬耐性の強い新たなビール大麦 品種開発を開始 サッポロビール2025年10月28日 -
「2025年全国農業高校HANASAKA収穫祭」東京・八重洲で開催 ヤンマー2025年10月28日 -
農業用バイオスティミュラント「エンビタ」 2025年水稲の実証試験で見えた効果 増収・品質向上に一役 北興化学工業2025年10月27日 -
高市内閣 農水副大臣に根本幸典氏、山下雄平氏2025年10月27日 -
26年産主食用生産量 711万t 別途、政府備蓄米を21万t買い入れ 農水省2025年10月27日 -
米価 5週ぶりに上昇 5kg4251円2025年10月27日 -
調製・品質管理を一元化 JAなすのの米麦施設サテライトシステム JA全農が現地視察会2025年10月27日 -
農山漁村への企業等の貢献活動 取組を証明する制度開始 農水省2025年10月27日 -
【役員人事】新社長に花田晋吾氏 クボタ(2026年1月1日付)2025年10月27日 -
【役員人事】クボタ(2026年1月1日付)2025年10月27日 -
「長野県産りんご三兄弟フェア」全農直営飲食店舗で27日から開催 JA全農2025年10月27日 -
「秋田県産 和牛とお米のフェア」宮城・東京・大阪の飲食店舗で開催 JA全農2025年10月27日


































