福井市園芸センターが開発 甘さもリッチな「金福すいか」予約受付開始2025年5月29日
福井市園芸センターが開発した、福井市の特産品「金福すいか」が旬を迎え、5月26日から受注申し込みが始まった。
「金福すいか」は、福井市園芸センターが1997年から試験開発を続けてきた小玉種なしすいかで、2000年に新品種として誕生。黄金色の美しい姿から、福井市の景気回復と市民の健康・幸福への願いを込め、「金福」と命名された。
「金福すいか」の中には、ルビーのように輝く赤い果肉がぎっしりと詰まっており、独特のシャリシャリ感と甘さでリッチな味わい。2023年にリニューアルされた新品種は、糖度13度前後を実現した。種はほとんどなく、あっても小さくて柔らかいため、子どもから高齢者まで安心して食べられる。皮が薄く、果肉の端までしっかり甘いため、最後の一口まで美味しさを逃さない。
「金福すいか」は、市内福井県北西部に位置する三里浜砂丘地で栽培。日本海沿岸でミネラル豊富な土壌を活かし、徹底した土づくりから始まる。生産農家は福井市園芸センターと連携し、すべてのハウスで土壌分析を実施。分析結果に基づき窒素やカリウムなどの配分をハウスごとに設計し、最適な肥培管理によってスイカの生命力を最大限に引き出している。
金福すいかがずらりと玉吊りされたハウス
また、「金福すいか」は、つるが伸びるとワイヤーに固定し、空中に果実をつるし育てる立体栽培方式を採用。ソフトボール大になった果実はネットに入れて吊るし、落下や傷を防ぎながら美しい形に育てられる。一玉一玉、重さやバランスを見極めながら丁寧に吊るすその作業は職人技で、爪で傷をつけないよう細心の注意を払いながら、愛情を込めて栽培されている。
「金福すいか」は、市産直ECサイト「ふくいさん」で販売。また、地元の特産品としての価値を保ちながら、県外でもブランド力を高めるため、JA福井県を通じて市場へ送られ、市内のスーパーや青果店、関西圏など県外の都市部へ出荷される。
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