レタス市場に本格参入 商談会 サカタフェア20172017年1月11日
(株)サカタのタネは1月11日、神奈川県横浜市で商談会「サカタフェア2017」を開いた。”みなとみらい”と”未来”をかけた「みらいにあつまるサカタフェア」がテーマで、資材メーカー130社が出店した。全国の種苗店など370社、約600人が訪れ、商談を行った。
◆レタス種子市場 2020年には20%目指す
野菜統括部次長の大塚達氏が、同社が力を入れているレタスについて発表。新品種「パワースイープ」についても説明した。
これまでレタスのマーケットでシェアや実績がなかったサカタのタネだが、サラダなどで消費者の需要が拡大し、出荷量が増加していることに着目。参入を決意した。
レタスは昨年、9月の記録的な長雨で不作になり価格が高騰。大田市場では平年の2倍の価格で取引され、飲食店の収益や一般家庭の家計を圧迫した。
同社はレタスの「出荷の安定性」をコンセプトに2014年度からレタスシリーズ「セレブレーション」を発表。「パワースイープ」をあわせた5品種の販売でリレー出荷の体制を確立し、さらに今後も新品種を追加する。
2020年には主要産地だけでなく全産地でのシェアを目指す。具体的な種子市場の推移では、2014年はほぼ0%だったものを、18年には10%、20年には20%のマーケット獲得を目標にする。
◆「農業はタネがなくては始まらない」
フェアの開催で、同社代表取締役社長の坂田宏氏が、「農業はタネがなくては何も始まりません。タネと園芸資材もあわせたフェアが種苗会社としての強みだと思う」と挨拶。さらには横浜市で3月から6月に開催される全国都市緑化よこはまフェアにもスポンサーとして協力することに触れ、「花と緑で横浜を埋めるということは地元企業にとっても念願」だと述べた。
取締役執行役員 国内営業本部長の本田秀逸氏は、「農業は後継者問題や高齢化など、非常に厳しい情勢にある。フェアでは、資材をただ"モノ"として販売するのではなく、花や野菜の種子の遺伝子とあわせて、ノウホウも含めたソリューションの位置づけで捉えていく」とし、日本の農業を応援する同社の姿勢を語った。
展示会場では同社の主力商品や開発中の品種、資材メーカーなどが展示された。ハロウィーンにヒマワリ「ビンセント」を取り入れた販売の紹介や葉ボタンを流行の寄せ植えとして提案するなど工夫を凝らした展開となった。
さらに同社の品種をつかったレシピサイト「サカタキッチン」では約200ほどのレシピを公開。昨年3月には書籍「サカタのタネの野菜レシピ」を販売するなど、販売だけでなく、販売品種の消費拡大に向けた取り組みにも力を入れている。
(写真)レタス新品種「パワースイープ」をPRする坂田社長、フェア会場、葉ボタンとパンジーの寄せ植え
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