(JC総研ブックレットNo.1)企業の農業参入 地域と結ぶ様々なかたち
- 著者
- 安藤光義(東大大学院農学生命科学研究科准教授)・大仲克俊(JC総研基礎研究部研究員)
- 発行所
- 筑波書房
- 発行日
- 2014年3月4日
- 定価
- 本体750円+税
- 電話
- 03-3267-8599
- 評者
- 梶井功 / 東京農工大学名誉教授
JC総研から「JC総研ブックレット」が刊行されることになった。研究所の"研究成果について、広く一般に公開することを目的に"してである。その第1号が本書『企業の農業参入 地域を結ぶ様々なかたち』である。
現実に即した研究
経営の方向性示す
農業生産法人以外の一般法人の農業参入が限定的なかたちで認められたのは02年からだが、一般化したのは09年農地法改正以降といっていい。農外企業がもつ資本力、販売力、技術力で農業構造改革を進めようというのが一般法人農業参入容認の政策的狙いだったが、それがどうなっているかを、滋賀県の菓子製造・販売会社たねや、静岡県の食品企業株式会社和久、新潟県の建設業小田島建設、酒造業渡辺酒造店、神奈川県の株式会社グランパの5つの事例に即して検討している。
“農業の構造改革を一気に押し進めようする……そうした「想定」は実現していないというのが実際である。…少なくとも農業の「直接的生産過程」において参入企業の優位性を認めることはできない…。しかし…企業が農業を行うことで、これまで農業内部でも進んでいた事態が明瞭に浮かび上がり、農業経営の今後の方向性がはっきりしたものとなってきている”と著者らは結論する。「6次産業化」“フランチャイズ型展開”等がそれだという。
現実に即したこういう“研究成果”が、今後も続出することを期待したい。調査企業の農業収益バランスも明示してほしい。
重要な記事
最新の記事
-
スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日 -
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日 -
施設園芸向け複合環境制御装置「ふくごう君III」に新機能「ハウスリモコン」搭載 三基計装2025年12月5日 -
クリスマスを彩る米粉スイーツ&料理レシピ・アレンジを公開 米粉タイムズ2025年12月5日 -
「クリスマスいちご」最高金賞は2年連続で埼玉県本庄市「べにたま-X-」日本野菜ソムリエ協会2025年12月5日


































