農林中金 渉外担当の交流深め、満足度向上へ2014年7月15日
都内で「元気ネット2014」開催
農林中央金庫は7月10、11日の2日間、東京都内で第23回JA渉外担当者交流大会(元気ネット2014)を開いた。JA渉外担当者130人のほか、信連・農林中金支店の職員も加わり総勢177人が集まり、グループディスカッションなどで交流を深めるとともにスキル向上とネットワークづくりを行った。
◆30年度100兆円に向けて
主催者あいさつで中島隆男常務は「地域や利用者からの期待にさらに応えていくためJAバンク中期戦略を掲げて鋭意実践している」と話し、とくに力を入れているCS改善活動、現場営業力の強化については「成功事例をJAバンク全体で共有しながら取り組んでいく」と強調した。
また、JA貯金量を平成30年度に100兆円という大きな目標を掲げているが、「この目標を達成するにはJA、県域での地道な取り組みが不可欠。JAバンクのさらなる発展には第一線でJAと組合員、地域の利用者とつなげる顔である渉外担当者の役割が極めて重要で、渉外担当者の活動なくしてJAバンクの将来の勝ち残りはないと強く感じている」と述べ、「この大会で仲間どうしが交流を深め新たな刺激を受けてこれからのJAの事業活動を一層牽引していくことを期待したい」などと期待を寄せた。
(写真)
中島常務
◆CS改善 7割が効果期待
講話では吉田光・JAバンク企画推進部長が「「JAバンク中期戦略とJAの現場力強化について」と題して話した。
吉田部長は中期3か年戦略(平成25?27年度)では「利用者満足度を向上させ、その結果、数値目標を達成することを強調している」と指摘、数字を上げる前にまずは利用者満足度を上げていこうという考えを重視していることを改めて参加者に訴えた。
そのためのCS改善プログラムは「自ら考え自ら動く組織風土への転換」を掲げている。23県30JAでスタートしているが、導入JAでは店頭調査では7割で改善効果が期待されているという。 また「現場営業力強化プログラム」は営業スタイルの変更や実績と行動の見える化などをめざすもので、28県52JAでスタート。吉田部長は、導入JAでは導入前より貯金伸び率が向上した効果も確認されていると話すともに、さらに取り組みの広がりを期待した。
大会には女優の松下奈緒さんも登場。「各地を訪れるとここにも、ここにもJAがあると本当に身近に感じます。今年もJAバンクを盛り上げてPRをしていきたいと思います」などとあいさつした。
(写真)
激励に訪れた松下奈緒さん
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