農業と食・地域を支える 農林中金が中期計画2016年3月16日
農林中金は、平成28年度から30年度までの3か年を計画期間とする中期経営計画を策定し、16日発表した。農林水産業との深いつながりの強みを活かし、1次産業と2次、3次産業の懸け橋の機能を果たし、農林水産業の成長産業化へ向けた役割を果たすとしている。
農林中金は平成35年に創業100周年を迎える。それに向け、中期計画では「農林水産業と食と地域の暮らしを支えるリーディングバンク(長期的視野で地域企業や地元経済発展のための活動を行うこと)」の実現を目指している。
一方で、農協や漁協など会員組織は、組合員の高齢化等で、組織基盤が変容。そのなかで、農協法の改正やTPP合意、さらには金融市場の不透明感の高まり、将来に大きな影響を及ぼしかねない重要な経営課題が発生している。
従って、中期計画では、(1)農林水産業に関わる金融機関としての優位性や存在感を最大限発揮する(食農ビジネス)、(2)系統信用事業基盤を一層強化する(リテールビジネス)、(3)これまでの国際分散投資をさらに進化させ、会員への安定還元を実現する(投資ビジネス)などを挙げている。
このうち、食農ビジネスでは、「系統・担い手・産業界等、幅広なステークホルダー(利害関係者)を絆でつなぐ」ことと、「従来の常識や枠組みを大切にしつつも、柔軟かつ未来志向の視点を持つ」ことで使命を果たすとしている。
具体的には、担い手に対して組織化・法人化と規模拡大、農地では集約化・効率化を支援することで生産基盤を強化。さらに生産資材の低価格化、企業等との連携強化、海外ビジネスにかかる事業力強化など、低コスト生産化を支援する。
また販路拡大や高付加価値化では、バリューチェーン構築のコンサルティング、輸出支援・インフラ整備、産地リレーなどを挙げる。
そのため同金庫は、生産者と取引企業の架け橋として、農商工連携等を支援し、商談会の開催や人材派遣などで支援する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(93)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(3)2024年5月11日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(10)【防除学習帖】 第249回2024年5月11日
-
土壌診断の基礎知識(19)【今さら聞けない営農情報】第249回2024年5月11日
-
本日10日は「魚の日」JAタウンで「魚の日限定セール」開催 JA全農2024年5月10日
-
JA全農×伊藤園「 ニッポンエール「 ニッポンエール 宮崎県産 日向夏ゼリー 」新発売2024年5月10日
-
「連島ごぼう」フェア みのるダイニングさんすて岡山店で開催 JA全農2024年5月10日
-
米は力だ!「天穂のサクナヒメ」と「バケツ稲」がコラボ JAグループ2024年5月10日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「保守」とは何だろうか2024年5月10日
-
(383)見えない動脈:サブマリン・ケーブルの戦略性【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年5月10日
-
【JA人事】JA北いしかり(北海道)組合長に川村義宏氏を再任(4月16日)2024年5月10日
-
名古屋市発行「名古屋市SDGs債」取得 こくみん共済 coop〈全労済〉2024年5月10日
-
配送・営業用車両にEV車を初導入 グリーンコープ生協くまもと2024年5月10日
-
「東西酪農の出会い」テーマにIFCN公開会合 7月に十勝で開催 Jミルク2024年5月10日
-
「第15回スパイス&ハーブ検定」開催 山崎香辛料振興財団2024年5月10日
-
「Hiroshima FOOD BATON」食のイノベーションに挑戦する事業者など募集 広島県2024年5月10日
-
農業支援サービス事業の全国展開 加速化めざす事業体を公募 農協観光2024年5月10日
-
大人気の「旬を味わうサラダ 青じそミックス」期間限定で発売 サラダクラブ2024年5月10日
-
全国営農支援システム「RightARM for Ex」農業データ基盤を提供開始 テラスマイル2024年5月10日
-
千葉市トライアル発注認定事業認定 農薬散布ドローン「X1000」販売 ツバサ・フロンティア2024年5月10日
-
子育て応援「育児ネタ」教えて SNSキャンペーン19日まで実施 パルシステム東京2024年5月10日