スマホ使用マナーが今年もトップ JA共済交通安全ポスターのテーマ2017年12月19日
JA共済連の「第46回 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」には、既報のように16万4323点の応募があり、各都道府県から選出された優秀作品342点が審査されたが、JA共済連では平成16年度からこの審査対象作品テーマを集計し、小・中学生が、今、どのような視点から交通安全を捉えているのかを分析しているが、29年度の分析結果をこのほど公表した。
これによると、今回も『スマートフォンの使用マナー』を訴える作品が最も多く、5年連続で最多テーマとなった。
しかし、このテーマの全体構成比は、昨年度の21.8%(作品数76点)から14.6%(同50点)に減少。また、その訴求対象も、昨年度は"歩きスマホ禁止"を呼びかける作品が同テーマの3分の2を占めたのに対して、本年度は「歩行者」が34.0%、「自転車」が12.0%、「自動車」が42.0%、「その他」が12.0%と、"運転中の通話・メール"に注意を促す作品が目立っている。
JA共済連では、昨年度は、スマートフォン用ゲームアプリが大人を巻き込み社会現象となった反面、そのマナーが度々、問題となったが、ブームが一段落したことにより"歩きスマホ禁止"をテーマとした作品も減少したと考えられると分析している。
『スマートフォンの使用マナー』の全体構成比が昨年度より減少した一方で、さまざまな角度からドライバーに注意を呼びかける作品が多くなっている。小学生低学年では、『シートベルト・チャイルドシートの着用』を描いた作品が構成比6.3%(作品数7点)から14.9%(同17点)に急増。
中学生の作品では、ドライバーに『安全運転(おもいやり運転)』を訴える作品が、昨年度の0.8%(同1点)から8.5%(同10点)に増加したほか、新たに『高齢者ドライバー』をテーマとしたものも登場している。近年では、高齢者ドライバーが交通事故の原因となったり、巻き込まれたりするケースが増え、ニュースで取り上げられることも多くなり、こうした交通安全に関する話題に子どもたちが敏感に反応し、ドライバーに注意を促すポスターが急増したとみている。
学年別に関心の高かったテーマを見ると
▽小学1年:信号を守ろう(21.0%)
▽小学2年:手を挙げて渡ろう(27.0%)
▽小学3年:交通ルールを守ろう(17.9%)
▽小学4年:安全運転(おもいやり運転)(13.2%)
▽小学5年:スマートフォンの使用マナー(17.6%)
▽小学6年:反射板・目立つ服の着用(20.5%)
▽中学1年:スマートフォンの使用マナー(33.3%)
▽中学2年:スマートフォンの使用マナー(27.5%)
▽中学3年:スマートフォンの使用マナー(26.3%)
となっている。
(関連記事)
・書道・交通安全ポスター入賞者決定 JA共済連(平成29年)(17.12.18)
◆近年の受賞者と作品は下記リンクよりご覧下さい。
・書道大賞20点、ポスター大賞12点 JA共済書道・交通安全ポスターコンクール(16.12.27)
・書道・交通安全ポスターコン入賞者決まる JA共済(15.12.25)
・JA共済 書道・交通安全ポスターコン入賞者決定(14.12.26)
・書道・交通安全ポスター入賞者決定 JA共済連(13.12.16)
・「全国小・中学生書道・交通安全ポスターコンクール」の入賞者決まる JA共済連(12.12.13)
・「自転車マナー」訴える作品が急増 JA共済連の書道・交通安全ポスターコンクール(11.12.21)
・書道&交通安全ポスターコンクール入賞者決定 JA共済連(10.12.16)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日