組合員・利用者の役に立つJAバンクめざす-JAバンク全国大会2019年2月21日
農林中央金庫は2月21日、東京都内で第18回JAバンク全国大会を開いた。優れた業績を上げたJAなどを表彰するともに、2019年度からの新中期戦略の着実な実行を誓い合い、奥理事長は「組合員と地域の利用者の役に立とうという思いを持とう」と参加者に呼びかけた。
(写真)優績JA北海道・東北地区のみなさん

JAバンク全国大会は、JAバンクの一層の発展をめざし決意を新たなにするという目的で毎年開催し、優績JAと長年にわたりJA信用事業の発展に貢献した功労者を表彰する。
奥和登代表理事理事長は主催者あいさつで2018年度までの現行JAバンク中期戦略の実践状況と、新中期計画の柱について話した。
実践状況は、JAバンクそれぞれが地域の特性にあった創意工夫のもと、現金事務効率化機器の導入、移動店舗の配備などで自己改革に取り組むとともに、農業者のもとに足を運ぶことを運動方針に資金ニーズなどにきめ細かく対応し、農業メインバンクの強化に務め、農業融資は着実に伸びてきた。また、利用者のライフイベントに合わせた商品提案や、JAバンクローンの取り組み強化などで「生活メインバンク機能の強化」も図ってきた。
(写真)奥理事長
奥理事長は「一定の成果を上げることができた一方、できなかったことをはっきりさせ、総合事業の強み発揮に向けて、さらに一歩上に取り組むことが重要」と指摘した。
そのうえで新中期戦略では、「農業・地域から評価され選ばれ必要とされる存在であり続けること」という大きな方向性を掲げ、4つの柱に取り組むことにしている。
その1つ目の「農業・地域の成長支援」では、金融にとどまらず農業者の幅広い課題に解決策を提供し、所得と満足度を向上させ、地域活性化の実現をめざす。2つ目の「貸出の強化」は農業に限らず、地域の資金ニーズに対応して地域内シェアを高める。3つ目の「ライフサポートプランの実践」では組合員・利用者の人生設計に合わせた資産の形成・運用を行う。4つめが「組合員・利用者接点の再構築」で、店舗・ATMの再編や店舗機能の見直しなどを契機に組合員・利用者の満足度向上を図る。
(写真)中家JA全中会長
奥理事長は「世の中の変化が早く大きいなか、社会と利用者から価値を認めてもらう組織にならなければならない。役職員一人ひとりが組合員・利用者の役に立とうという気持ちを持つことが改めて大事」と強調した。
来賓の中家徹JA全中会長は、多様な地域実態に応じたJA自己改革に各地で取り組んでいるとし、JAバンクは「組合員の営農と生活を支え、所得増大と地域活性の後押しを」と期待した。
石川克則JAバンク代表者全国会議議長は「厳しい環境のなか、選ばれる金融機関になるには信頼されることが必要。一体となって新中期戦略に着実な実践に邁進しよう」と呼びかけた。
優績JA表彰は45JA。功労者表彰は78名が受賞した。
(写真)来賓の石川JAバンク全国会議議長
【優績JA表彰】
<東北・北海道地区>
▽JAさっぽろ(北海道)
▽JA十和田おいらせ(青森)
▽JA新いわて(岩手)
▽JAみどりの(宮城)
▽JAこまち(秋田)
▽JA山形おきたま(山形)
▽JA会津よつば(福島)
<関東・甲信地区>
▽JA北つくば(茨城)
▽JA佐野(栃木)
▽JAたかさき(群馬)
▽JAいるま野(埼玉)
▽JA千葉みらい(千葉)
▽JA東京みどり(東京)
▽JAセレサ川崎(神奈川)
▽JAクレイン(山梨)
▽JA上伊那(長野)
<北陸・東海地区>
▽JA新潟市(新潟)
▽JA福光(富山)
▽JA加賀(石川)
▽JAたんなん(福井)
▽JAぎふ(岐阜)
▽JA静岡市(静岡)
▽JA尾張中央(愛知)
▽JA鈴鹿(三重)
<近畿地区>
▽JAこうか(滋賀)
▽JA京都(京都)
▽JA北河内(大阪)
▽JA淡路日の出(兵庫)
▽JAならけん(奈良)
▽JA紀の里(和歌山)
<中国・四国地区>
▽JA鳥取西部(鳥取)
▽JAしまね(島根)
▽JA岡山西(岡山)
▽JA福山市(広島)
▽JA防府とくじ(山口)
▽JA徳島市(徳島)
▽JA香川県(香川)
▽JA西条(愛媛)
▽JA高知県(高知)
<九州・沖縄地区>
▽JAむなかた(福岡)
▽JAながさき県央(長崎)
▽JAやつしろ(熊本)
▽JA高千穂地区(宮崎)
▽JA鹿児島みらい(鹿児島)
▽JAおきなわ(沖縄)
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