新農政下の米価1万円前後 鈴木教授が試算2014年7月1日
生産調整の廃止、経営所得安定対策の見直しなど新農政が今年度から本格化するなかで、東京大学大学院の鈴木宣弘教授は、今後の米の生産者手取りの変化を試算し、2018年以降は60kg当たり1万円前後で低迷する予測結果を示した。
試算は、生産調整が徐々に進むと仮定し、固定支払いは現在(13年10a1万5000円)が14?17年産が7500円、18年以降はゼロ。変動支払補てんは14年以降廃止、収入減少影響緩和対策(ナラシ)は(9割補てんの3ha以上層のみ)継続とした。対象はナラシの対象となる認定農業者、集落営農、認定就農者。
その結果、24年以降の生産者手取り(平均)は、ナラシ無しで9869円、ナラシ有りで1万240円となった。
鈴木教授は「将来的には国の負担をなくし、純粋に民間ベースの収入保険に移行する計画というが、このように米価下落が続くような状況で、国の負担なしに、このような保険が成立するとは思えない」と指摘している。
(関連記事)
・米価、10年後9800円に下落 鈴木教授が暫定試算(2014.06.27)
・農林水産予算2兆3267億円 2年連続増(2013.12.24)
・「米価下落、誰が得?」宮腰PT座長(2013.11.28)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日