でん粉需要7万トン増 製紙用伸びる見込み2014年7月16日
農林水産省は7月7日、平成26でん粉年度(26年10月1日?27年9月30日)の需給見通しを発表した。
同年度の需要は前年比6万8000t(2.6%)増の272万3000tとなる見込み。
品目別では、異性化糖、ブドウ糖、水あめなどの糖化製品が1.2%増の181万t、化工でん粉が2.5%増の33万t、製紙用・ビール用・片栗粉用などのその他用途が7.2%の58万tとなっている。
糖化製品については、近年夏の猛暑が続いており、清涼飲料水の消費が好調であることが要因のひとつ。今後も「極端な冷夏にならない限り、引き続き需要は伸びるだろう」(農水省生産局農産部地域作物課)とみている。
その他用途の需要が伸びている背景には、円安により紙製品の輸入が減少し、国内の製紙・ダンボール生産が上向いていることがある。これらの主な原料は輸入コーンスターチだが、前年に続き米国のトウモロコシが豊作で国際価格が下落傾向にあるため、「安価で安定的に原料が供給されるとの見込みも、需要の伸びを後押ししている」という。
供給量は、国産イモでん粉が22万4000tで前年度とほぼ変わらず。コーンスターチは2万tほど増えて230万tを超える見通しだ。
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